研究課題/領域番号 |
63870046
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡 芳知 東京大学, 医学部(病), 助手 (70175256)
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研究分担者 |
赤沼 安夫 朝日生命糖尿病研究所, 所長
浅野 知一郎 東京大学, 医学部(病), 医員
柴崎 芳一 東京大学, 医学部(病), 助手 (80196419)
春日 雅人 東京大学, 医学部(病), 講師 (50161047)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
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キーワード | 糖輸送担体 / RIA(ラジオイムノアッセイ) / 合成ペプチド / ラジオイムノアッセイ |
研究概要 |
糖輸送担体には構造の極めて類似したisoformが存在し、そのアミノ酸配列にも高く相同性が認められる。しかし、そのC末端の10数個のアミノ酸配列が異なることに我々は着目し、この合成ペプチドをRIAのスタンダ-ドとするRIA系の確立を目指した。当初の目的通り、各々の糖輸送担体を分別し、しかも定量できる簡便なRIA系が確立できた。 抗体の作製は、各isoformのC末端のアミノ酸10数個より成るペプチドを合成し、このN末端でKLHに結合さて家兎に免疫して得た。さらに抗体を合成ペプチドのアフィニティカラムを用いて精製した。 標識ペプチドは、この合成ペプチドを放射性ヨ-ドで標識して得たが、チロシンを含まないアミノ酸配列の場合には(GLUT1とGLUT2)N末端にチロシンを加えたペプチドを合成して用いた。 このようにして、GLUT1、GLUT2、GLUT4に各々特異的なRIA系を組み立てたが、予定通り、各RIA系の間には交又反応は認められなかった。すなわち、GLUT1を含むヒト赤血球膜では、膜蛋白の7%という豊富なGLUT1が認められたが、GLUT2やGLUT4は全く認められなかった。ラット肝にはGLUT2のみ、ラット脂肪細胞にはGLUT4が大量に認められ、他のisoformは測定感度以下であった。ヒト赤血球のGLUT1の測定には数Ulの血液で充分であり、RIAは約4時間で完了した。これらのRIA系を用いて、糖尿病患者での赤血球糖輸送担体の変動、老齢ラットの脂肪や骨格筋でのGLUT4の変動、インスリンによるGLUT4の細胞内部から細胞膜へのトランスロケ-ションなどを簡便に定量的に測定することが可能となった。
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