研究課題/領域番号 |
63870048
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田口 喜雄 東北大学, 医学部, 助教授 (70004885)
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研究分担者 |
熊野 勝文 東北リコー(株), 開発部, 技術開発課長
東郷 孝男 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (00188707)
黒川 良望 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (80215087)
稲場 文男 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (90006213)
篠原 彰男 三鬼エンジニアリング, 常務
安井 信之 秋田県脳血管研究センター, 研究部長
大河内 信宏 東北大学, 医学部附属病院, 助手
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
15,200千円 (直接経費: 15,200千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1988年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
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キーワード | マイクロサ-ジュリ- / 血管吻合 / レ-ザ- / 炭酸ガスレ-ザ- / アルゴンレ-ザ- / 細胞融合 / 半導体レ-ザ- / レ-ザ-血管吻合 / 蛍光スペクトル分析 / 光増感物質 / 動脈硬化 / アルゴン・レ-ザ- / レーザ血管吻合 / 半導体レーザ / シングル・モード・ファイバー / ペンシル型マニュピレーター / 顕微鏡連動装置 |
研究概要 |
1)平成元年度にほぼ完成を見たアルゴンレ-ザ-を装着した手術顕微鏡を用いて家兎の頚動脈を用いた動物実験を行なった。 実験結果は静脈吻合では充分に内圧に耐えられる吻合力を有するが、目的とした動脈では内圧に抗しきれず吻合部が破裂する例が約70%に見られ、臨床応用には至らなかった。顕微鏡と連動させないで行なった実験結果でもアルゴンレ-ザ-を用いた吻合では耐圧能が小さく、一方炭酸ガスレ-ザ-を用いると充分な耐圧能を得られている。本装置開発当初試み操作性のうえで断念せざるをえなかった炭酸ガスレ-ザ-の応用が微小血管吻合という目的には最適であることが判明した。 2)本装置開発の過程で、装置の軽量化を目指して半導体レ-ザ-を用いた装置の開発も並行して行なった。現時点では血管吻合を成しえるような高出力半導体レ-ザ-が開発されていないため組織吻合には用いられないが、装置開発の過程で得たノウハウを用いて細胞内手術装置とも言うべき機材の開発を行なった。現在までに以下の操作が可能となっている。 (1)エキシマレ-ザ-励起色素レ-ザ-光を顕微鏡対物レンズによって直径1ミクロン程度まで絞り込み試料である生体細胞の任意の部位へ精密に照射することのできるシステムを試作し、これを用いて細胞融合に成功した。 (2)レ-ザ-光ビ-ムを回転させることによりトラップした生体細胞の回転操作が容易に実現できることを世界で初めて明らかにした。
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