研究課題/領域番号 |
63870057
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (1989-1990) 東京学芸大学 (1988) |
研究代表者 |
青木 秀希 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (80014166)
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研究分担者 |
秦 美治 (株)アドバイス, 本社研究室, 主席研究員
赤尾 勝 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (50143607)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ハイドロキシアパタイト経皮端子 / トンネル感染 / ハイドロキシアパタイトーカ-ボン複合材料 / 体積抵抗率 / 生体親和性 / 複合セラミック電極 / 初期固定性 / 神経刺激 / ハイドロキシアパタイトーカ-ボン複合材 / 骨欠損部充填材 / アパタイトーカ-ボン複合材 / ハイドロキシアパタイトコ-ティング / 経皮端子 / 神経刺激用複合セラミック電極 / ハイドロキシアパタイトーカーボン複合材 / ハイドロキシアパタイトコーティング |
研究概要 |
皮膚インタ-フェイス用のハイドロキシアパタイト経皮端子のヒト長期埋め込み実験を行った。アパタイト焼結体をボタン状に成形し、ヒトの前腕屈側皮下に植え込んだ。 既に、60ケ月経過しているが、皮膚と癒着している。 現在では消毒は全く行っておらず、入浴、水泳などの日常生活を送っても、何ら支障がない。 ハイドロキシアパタイト経皮端子に、テフロン被覆ステンレス鋼導形及びステンレス鋼電極を組み合わせた電気刺激システムを家兎に埋入し、実際に電気刺激を行った。 アパタイト経皮端子を用いることによって、従来の皮膚インタ-フェイスでは多発し問題となっていた導線に沿った感染(トンネル感染)を完全に防ぐことができた。 これにより、このような侵襲型の電気刺激装置の最大の問題点が克服されたことになる。 神経刺激用電極の材料として、ハイドロキシアパタイトーカ-ボン複合材料を開発した。 この複合材料は、体積抵抗率はアパタイト焼結体に比べて格段に小さく、機械的強度は同等であった。 また、生体親和性は、イヌ皮下埋入実験の結果、アパタイトとほぼ同様で、極めて良好であった。 この複合セラミック電極、シリコ-ン被覆導線、アパタイト経皮端子を組み合わせて、電気刺激システムを構成した。 このシステムと交流電気刺激装置を使って、成犬の骨を電気刺激した。 この結果、この複合セラミック電極は、従来の金属電極と異なり、生体組織と反応を起こしにくい安定性に優れた生体電極であることがわかった。 また、ハイドロキシアパタイトーカ-ボン複合材は、骨と直接化学的に結合する生体活性な材料であるため、本実験のように、骨に電極を埋め込んだ場合には、骨欠損部を十分に充填できることが判明した。 即ち、この電極は、他の体内埋め込み型電極と比較して、硬組織に対する初期固定性が格段に優れていて、刺激部位位置精度を高くすることができる。
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