研究課題/領域番号 |
63870070
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
玉井 信 東北大学, 医学部, 教授 (90004720)
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研究分担者 |
武藤 勉 東北大学, 医学部, 助手
板橋 隆三 東北大学, 医学部, 助手 (20193419)
鈴木 均 石巻専修大学, 教授 (60004727)
田崎 京二 東北大学, 名誉教授 (10004532)
葛西 款 Tohoku Univ. Sch. of Med. Dept. of Ophthalmol. Assistant (70183259)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
18,100千円 (直接経費: 18,100千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
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キーワード | ビデオ蛍光眼底造影 / 画像処理 / ビデオ録画 / デジタル・サブトラクション / ビデオ蛍光眼底撮影 |
研究概要 |
今日,眼科臨床において蛍光眼底造影法(FAG)は、血管内腔の状態や網脈絡膜の血流動態、血液綱膜柵の破綻状態を知る上で最も重要な検査法の一つである。 しかし高濃度の蛍光色素と強力な励起光を必要とするため、被検者に対して多くのリスクと忍耐を強いるなど多くの問題点を含んでいる。我々は、これらの諸問題を解決するためにFAG像を完全連続撮影(ビデオ録画)する方法を開発すると共に網脈絡膜循環動態を解析し病態の解明にとって有用となる画像処理システムを開発した。 汎用の眼底撮影装置に蓄積型高感度カラ-CCDカメラを取り付け、従来のカラ-眼底像FAG像を完全連続録画した。ビデオ信号をオンラインまたはオフラインで高速画像処理できるパ-ソナルコンピュ-タ-から構成され適切なソフトウエアを開発した。このシステムを最適条件下で動作させることにより蛍光色素量の低下と撮影用閃光を使用せず通常の観察光のみで連続眼底像の撮影が可能となった。 その結果、1)被検者の心理的物理的な負担を軽減し、蛍光色素の網膜充盈過程をリアルタイム連続録画できた。2)不鮮明画像に対しては、微分処理などのオフライン画像処理を加えることにより鮮明画像とすることができた。3)赤、緑、青の3成分に分けることで微妙な眼底色調の差異を定量的に捕捉できFAG像との比較を行うことができた。4)デジタル・サブトラクションのためのソフトウェアも併せて開発し、この手法をFAGに初めて適用しカエル眼底の血流量を定量化できた。 画像情報はビデオ録画されているため要求に見合った画像処理を繰り返して行い、あるいは編集することができる。したがって一回のFAG検査で得られる情報を最大限に利用することが可能となり診断上計り知れない情報を提供することができた。
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