研究課題/領域番号 |
63870073
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
渡辺 誠 東北大学, 医学部, 助教授 (80091768)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1988年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 顎関節症 / 診断 / EMGバイオフィードバック装置 / 頚反射 / 頭位検出器 |
研究概要 |
咬頭干渉や早期接触などの咬合異常が顎関節症の発症の原因の一つである。しかし、日常の臨床で顎関節症にかかわるこれらの咬合異常と検出することは必ずしも容易なことではない。我々はこれまで咬合異常の検出に頚反射とEMGバイオフィードバック法が極めて有効であることを報告してきた。しかし、一般の臨床家が本法を利用するには装置に不都合な面があった。それは、頭位検出部が比較的重いこと、EMG導出用装置が高価であることなどである。この頭位検出部の重量感をなくすため、カウターバランスを備え付けなければならず、本法の装置は比較的大がかりであった。そこで今回、我々はこれらの欠点を改造し、汎用性のある頚反射・EMGバイオフィードバック装置を開発した。本装置は頭位検出部、EMG導出部および咬合分析部から構成されている。頭位検出部の角度検知器を軽量化することにより、カウターバランスをとることなく、被検者の重量感を消失することに成功した。さらに、頭位のフィードバックは光信号によって認知されるが、これまでと異なり中点凝視による方法が採用されている。この方法により、被検者はこれまでより、より頭位を一定に保つことが容易になった。一方2チャンネル用EMG導出部は一般の歯科外来で使用し得るよう、充分な交流対策を施した。また、筋協調の確立、筋活動量の調節を目的とするEMGのバイオフィードバックは音信号としてフィードバックする機構にした。その音信号がEMG活動量を忠実に再現するため、周波数特性の優れた増巾器、スピーカーを選択した。以上の頭位検出部と2チャンネルのEMG導出部の開発により、頚反射、EMGバイオフィードバック装置がより小型化され、一般歯科外来のチェアーサイドに本装置を搬入し、歯科外来の周辺機器として使用し得ることが可能となった。
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