研究課題/領域番号 |
63880008
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鳥脇 純一郎 名古屋大学, 工学部, 教授 (30023138)
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研究分担者 |
松本 徹 放射線医学総合研究所, 主任研究官
長谷川 純一 中京大学, 教養部, 教授 (30126891)
鈴木 秀智 名古屋大学, 工学部, 講師 (20158976)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1989年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1988年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 胸部X線像 / 画像デ-タベ-ス / スケッチ / 画像検索 / 知的検索 / 画像理解 / 医用画像 / 画像データベース |
研究概要 |
本研究で目標とした知的デ-タベ-スシステムは、単なる画像の蓄積としてのデ-タベ-スにとどまらず、画像の認識、計算機診断、及び、画像解析用のツ-ルの開発、等に支援された総合的な知的画像診断システムと考えるべきものである。そこで、本研究においても、廣く医用画像の計算機診断の基盤となる研究を総合的に進めてきた。 (1)従来のシステムの移植と診断記録支援システム:既に試作したスケッチを用いた胸部X線画像のデ-タベ-スシステムをワ-クステ-ションSUN-4上に移植し、最近のEWSでならば、この種の高度なデ-タベ-スが基本的には十分に稼働可能であることを確認した。又、このスケッチに基づく検索システムに加えた、濃淡の原画像上に直接に診断記録を書き込むことができる診断記録支援システムを開発し、やはり、上記と同じEWSに実現した。 (2)画像によるがんの計算機診断:X線像の計算機診断手順の検討を、特に癌を対象として行い、具体的に、胃X線二重造影像からのひだ集中形病変部の検出、同じく隆起形胃癌による塊状病変パタ-ンの検出、浸潤領域の抽出、等の手法の開発を進めた。ひだ集中形のものについては約30例の実験によって原理的な可能性を始めて確認した。又、肺癌に関しては、胸部間接撮影像の自動スクリ-ニングシステムとして先に筆者らが開発していたソフトウェアAISCR-V3を最近の高圧撮影100ミリ像に適用してその能力と問題点を明らかにした。 (3)支援ソフトウェアツ-ル:医用画像の計算機診断システム開発のためのソフトウェア支援ツ-ルとして、画像処理エキスパ-トシステム、並びに、知的イメ-ジインタ-フェイスの基礎的な研究を行った。前者については、従来の筆者らによるシステムIMPRESSにゴ-ル転換機能をつけて一層使いやすくした。
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