研究課題/領域番号 |
63880016
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
|
研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
荒川 信彦 お茶の水女子大学, 家政学部, 教授 (40017223)
|
研究分担者 |
大橋 実 (株)モリテックス研究所, 研究所長
鈴木 恵美子 お茶の水女子大学, 家政学部, 講師 (80154524)
大塚 恵 (大塚 惠) お茶の水女子大学, 家政学部, 講師 (20175243)
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
|
キーワード | 酸素センサ- / 食品の品質評価指標測定器 / アスコルビン酸の定量 / グルコ-スの定量 / 緑豆もやしの鮮度評価 / 複合酵素固定膜によるK値測定 / カタラ-ゼ活性による生菌数測定 / カタラ-ゼ活性自動測定装置 / 鮮度判定推数K値 / 複合酸素固定化膜 / 多孔質ナイロン膜 / 食肉加工品 / 微生物生菌数 / カタラ-ゼ陽性菌 / イノシンの定量 / ヒポキサンチンの定量 / カタラ-ゼ陽性菌の菌数測定 / ビタミンCの定量 / 酸化型ビタミンCの定量 / グルコースの定量 / 緑豆もやしの鮮度測定 |
研究概要 |
(1)酸素センサ-による食品の品質評価指標測定器の開発を目的とし、まず既存の魚介類鮮度測定器KVー101およびオキシグラフ9型DO測定器による野菜・果物のビタミンCおよびグルコ-ス等の定量法を検討した。 還元型ビタミンC(AsA)は、アスコルビン酸酸化酵素(ASOD)の作用による溶存酸素(DO)の減少量から定量した。酸化型ビタミンCはSH剤で還元してAsAとした後、ASODを作用させて総ビタミンCを求め、両値の差として求める方法を確立した。本法では酸素センサ-の出力電流を酸素量に正確に校正する必要があり、AsAーASOD反応系を用いる校正法を設定した。また、反応系のDOレベルを低く制御してのHPLCに近い高感度の定量法も開発した。グルコ-ス酸化酵素を用いるグルコ-ス簡易定量法も設定し、緑豆もやし保存中のビタミンC、グルコ-スの減少率を測定し、鮮度評価に有用なことを認めた。 (2)魚介類の鮮度脂標K値の測定用の酵素の有効利用のために、多孔質ナイロン膜に適正な活性比に複合酵素を固定化することにほぼ成功した。ハムなどの食肉加工製品のヌクレオチド定量の結果、上級品のK値は比較的大きく熟成度の目安となる可能性を見出した。 (3)過酸化水素を基質とした反応系におけるDOの上昇速度からきわめて迅速に食品中の微生物の概数を算定できる基礎デ-タが得られた。この測定に要する酸素センサ-の校正、検液のDO除去、基質添加時点の報知、酵素活性の演算等を自動化したコンパクトなマイコン内臓の測定装置をオリエンタル電気(株)の協力下に開発・試作した。モノ式振盪培養装置により培養した各種酵母のカタラ-ゼ活性の調査研究に本器を試用し満足すべき機能を有することを確認した。本器に測定モ-ド付加を行えば、微生物学的鮮度評価に限らず、上記した各種の測定に利用できる多機能の品質評価指標測定器を作成できるものと考えている。
|