配分額 *注記 |
10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1988年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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研究概要 |
1.FokI制限修飾系遺伝子をコ-ドするDNA断片をFlavobacterium okearokoitesの染色体DNAよりクロ-ニングし,遺伝子を塩基配列上に同定した。大腸菌中で発現される遺伝子産物をゲルロ過法およびSDSーポリアクリルアミド法で分析したところ,塩基配列より推定した値と一致することから,両遺伝子産物は単量体で作用すると推測される。なお,両遺伝子産物は同じ塩基配列を認識するにも拘らず高いアミノ酸配列の共通性は見られない。FokI修飾酵素にはアデニンメチラ-ゼに共通して見られるDPPYモチ-フが218ー221および548ー551番目の二個所に存在する。このモチ-フのメチル化反応での役割を知るために,各々のモチ-フに変異を導入した。その結果Nー末端側のモチ-フは認識配列のGGATG鎖のAの,Cー末端側のモチ-フはCCTAC鎖のAのメチル化反応に各々関与することが判った。 2.HgaI制限修飾系遺伝子をコ-ドするDNA断片をHaemophilus gallinarumの染色体はDNAよりクロ-ニングし,遺伝子を塩基配列上に同定した。HgaIの修飾酵素は二種のシトシンメチラ-ゼよりなり,上流に位置するメチラ-ゼ遺伝子は認識配列のCTGCG鎖の内部のCの,下流に位置するメチラ-ゼ遺伝子は認識配列のGACGC鎖の内部のCのメチル化反応に各々関与することが判った。現在メチラ-ゼ遺伝子の下流に位置する制限酵素遺伝子の解析を進めている。
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