研究課題/領域番号 |
63890012
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
大槻 説乎 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (70037745)
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研究分担者 |
吉田 隆一 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (70200996)
竹内 章 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (00117152)
近藤 弘樹 佐賀大学, 理工学部, 教授 (10039266)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1988年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 知的CAI / ITS / マイクロワールド / 高度個別教育 / 教援方略 / 教授パラダイム / マイクロワ-ルド / 教援パラダイム / ソフトシナリオ / 教授戦略 / 多方主導対話 / 双方主尊対話 / オーサリングシステム / 教材知識 |
研究概要 |
高度に個別化された学習環境を提供するための知的CAIを実現するに当って、文研究の第1年目には、対象領域の専門知識(教材知識)を表現する多重階層知識表現、学習者の間違いの原因を同定して、学習者モデルを構築するための摂動法、教授パラダイム(ヒント、反論、反例、説明、問題作成、部分問題の展開、検算など)の実現方法等の要素技術に関する提案を行ない、これらを実現した。第2年目には学習者の理解状態、意図、要求に応じて対話内容を柔軟に計画する方法として、「柔らかいシナリオ」の生成に関する研究を行なった。また、対話の文脈と過去に行なった対話の経験を考慮して、学習者を指導する場合に、いつどのような形で介入するかを決定する方法を提案し実現した。 本年度はこれらの要素技術を用いて、知的CAIのフレームを作成した。またこれを用いて、「算術を指導する知的CAI」、「論理的思考を育む知的CAI」、「英語を学習する知的CAI」の3種類のシステムを試作し、国際会議“Advanced Research on Computers in Education"において論文発表すると同時に、システムを公開し、多くの参加者の試用に供した。 上記のシステムを作成するために行なった研究は次のような考え方に基づいている。すなわち、人間の概念獲得には、具体的な事例を操作することによる発見的な学習と、記号や式を操作することによる問題解決的な学習の2つが、相補的な役割を果しているという考えである。「論理的思考を育む知的CAI」と「英語を学習する知的CAI」は発見的な学的による概念獲得を目的にしたマイクロワールドである。マイクロワールドは概念や手続きの獲得を支援するための環境である。「算術を指導する知的CAI」は問題解決型の学習を適応的に支援するITSで知識の定着を目的にしたものである。ITSは概念や手続きの利用を支援することを目的としたもので、学習者モデルはこの2種類のシステムが整合的に働くための情報を提供する。
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