研究課題/領域番号 |
63890013
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
杉 晴夫 帝京大学, 医学部, 教授 (20082076)
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研究分担者 |
大井 公郎 日本電子株式会社, 研究部, 研究員
須藤 和夫 東京大学, 教養学部, 助教授 (20111453)
大岩 和弘 帝京大学, 医学部, 講師 (10211096)
茶圓 茂 帝京大学, 医学部, 講師 (60142452)
大岩 和宏 帝京大学, 医学部, 講師
小林 孝和 帝京大学, 医学部, 講師 (00112756)
鈴木 季直 帝京大学, 医学部, 講師 (10082174)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
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キーワード | 電子顕微鏡 / ガス雰囲気試料室 / ミオシンフィラメント / 筋収縮 / アクト-Sー1複合体 / マイクロマニピュレーション |
研究概要 |
平成元年度の実績をもとにして平成2年度に行った研究結果は以下のように要約される。 1.ガス雰囲気試料室中でのミオシンフィラメントおよびアクトーSー1複合体の観察 昭和63年度にすでに雰囲気試料室中で、合成ミオシンフィラメントのミオシン頭部に金粒子を含む標識物質を附着させることに成功したが、本年度は更に、アクチンフィラメントにミオシン頭部(Sー1)をATP非存在下に結合させたアクトーSー1複合体を観察することに成功した。このSー1にも金粒子を含む標識物質が結合させている。このアクトSー1複合体における金粒子の位置は、合成ミオシンフィラメントにおける金粒子の位置よりも規則的であり、ATPによる構造変化の解析により適した試料である。 2.電気泳動法による試料へのATP投与の試み 昭和63年度にCaged ATPの光分解によるATP投与は、雰囲気試料室の炭素薄膜を容易に破壊するため使用できないことが判明したので、本年度はATP溶液を満たした微小電極に通電することにより、電気泳動的に試料にATPを与える試みを行なった。現在まで、実際に電子顕微鏡中にマウントした雰囲気試料室中でのATP投与には成功していないが、技術的難点が解決されつつあるので、間もなくATPによって誘発されるアクト-Sー1複合体の構造変化の観察記録に成功する見込みである。
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