研究課題/領域番号 |
63890017
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 鹿児島工業高等専門学校 |
研究代表者 |
小暮 晴美 鹿児島工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (30106116)
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研究分担者 |
引地 末敏 鹿児島工業高等専門学校, 電気工学科, 助手 (40198982)
山本 潤二 鹿児島工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (50200811)
松元 弘巳 鹿児島工業高専, 一般教科(化学), 教授 (20106115)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 海水電池 / 海難事故 / 海難救助 |
研究概要 |
1.初年度に当補助金により購入したハイブリッドデ-タ-レコ-ダにより直列接続とした場合や負荷抵抗を接続した場合の測定へと順調に研究を進めていったが、得られる電圧がやや高過ぎる事、直列接続での電圧の上昇の仕方に疑問がある事、更に負荷抵抗を接続した場合の電圧の下り方が(当初は非常に喜んだものの)僅か過ぎる事と言った幾つかの疑念を感じた為、夏になって他の測定機による測定値と比較したところかなりの差があることが判明した。この為、まずその原因を解明すべくメ-カ-に問い合わせたり、技術者に来てもらったりしながら検討を重ねたが原因は判明せずいたずらに時が過ぎ、最終的に判明した事は測定地点が10KWのラジオ送信塔から数百メ-トルしか離れていなかった為に測定回路に誘導が有った為であった様で、11月に絶縁トランスを挿入すると共に測定点を約7Km程遠くする事によりようやく解決した。 2.再測定の結果、まずアルミニウムを陰極とした場合、銅に於る約0.35〔V〕から白金に於る約0.67〔V〕迄の電圧を得た。この程度では実用化の可能性は成否相半ばするものと考えられたが、マグネシュウムを陰極とした場合には、銅に於る約1.31〔V〕から白金に於る約1.54〔V〕までの充分に実用化が期待できる電圧が得られた。 3.次に、アルミニュ-ムを陰極として銅とステンレス夫々を陽極とする装置を苫小牧に運んで低海水温下(5℃程度)で測定した場合にも海水電池の内部抵抗はいずれも1〔Ω/m^2〕以下と期待通りかなり低く、マグネシュウムを陰極とした場合には250〔W/陽極100m^2〕程度の電力は獲得出来るものと考えられる、かなり期待の持てる結果を得た。 4.酷く時間を空費した為研究が進まず本格的な研究報告書を纏めるに至っていないが平成2年度の予算が下り次第自己の研究費を投入して火急的速やかに本研究を完成させ、研究報告書を発行する予定である。
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