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空間的自己相関のあるパネルデータの複数方程式モデルの一般化積率法推定量開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 90286154
配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

島根 哲哉  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教 (90286154)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
キーワード経済統計学 / 空間計量経済学 / 環境分析
研究概要

本年度は空間的属性を伴うパネルデータについて,空間的自己回帰(SAR)過程に従う誤差項を伴う場合のSURモデルについて,一般化積率法を用いた推定手順を開発し,この推定量について数値実験を通じて有限標本下での性能を明らかにした.これらの成果を学会(日本経済学会,応用地域学会)における発表などを通じて,その問題点と今後の可能性について議論を行うことができた.
具体的には,t期に各地点iにおいて観測されるP種類の事象y_<it>=(y_<it>^<(1)>,...,y_<it>^<(P)>)'に対して,それぞれの事象y_<it>^<(p)>ごとに, y_<it>^<(p)>=X_<it>^<(p)>b^<(p)>+e_<it>^<(p)>の線型方程式で定式化したとき, SURとしてe_<it>^<(p)>, e_<it>^<(q)>間で相関を想定すると共に,空間的な関係に応じてe_<it>^<(p)>, e_<jt>^<(p)>間での相関も想定したモデルについて取り組んだ.ここで, X_<it>^<(p)>は外生的な説明変数行列, b^<(p)>は非確率的なパラメータベクトル, e_<it>^<(p)>は撹乱項とする.ここで,推定方法を開発するに当たり,撹乱項e_<it>^<(p)>の確率分布を特定化することを要しない一般化積率法を用いて,より応用研究上有用な手順を開発した点が特徴的といえる.さらに,開発された推定量についてモンテカルロ実験を通じた有限標本下での性能を調べたところ,一般化積率法を採用したパネルデータに関する推定量の先行研究の結果と比べても遜色のない性能が明らかになり,十分実用に耐えるものが得られたことが明らかになった.
これらの成果の一部は発表などを通じて公表を行ったが,今後さらに精査を進めた上で雑誌投稿を行う予定である.

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] パネルデータのSAR攪乱項を伴うSURモデルの一般モーメント推定量の数値的検討2008

    • 著者名/発表者名
      島根 哲哉
    • 学会等名
      応用地域学会
    • 発表場所
      釧路公立大学(釧路市)
    • 年月日
      2008-11-15
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] Empirical Study on Determinants of Household Solid Waste and the Effect of the Unit Pricing in Japan2008

    • 著者名/発表者名
      島根 哲哉
    • 学会等名
      The 2008 International Conference in Management Sciences and Decision Making
    • 発表場所
      淡江大学(台湾台北市)
    • 年月日
      2008-06-28
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 空間的自己相関を持つパネルデータのSURモデルのGM推定量2008

    • 著者名/発表者名
      島根哲哉
    • 学会等名
      日本経済学会
    • 発表場所
      東北大学(仙台市)
    • 年月日
      2008-06-01
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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