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中世イスラーム世界における「古代」の継承と創造

公募研究

研究領域現代文明の基層としての古代西アジア文明―文明の衝突論を克服するために―
研究課題/領域番号 15H00707
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関弘前大学 (2016)
北海道大学 (2015)

研究代表者

亀谷 学  弘前大学, 人文社会科学部, 講師 (00586159)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード西アジア / イスラーム史 / 世界史 / 歴史叙述 / 古代観
研究実績の概要

本公募研究「中世イスラーム世界における「古代」の継承と創造」では、中世イスラーム世界の人々にとってイスラーム勃興以前の時代が、どのように認識され、理解され、また新たに作り直されていったのかという問題について、研究協力者である松本隆志(中央大学・非常勤講師)、大塚修(東京大学・助教)の協力を得て、多角的な視点から研究を行った。
本年度の成果は主に2017年1月29日に行われた公開研究会「中世イスラーム世界における複数の「古代」の継承と統合」において報告された。そこでは、松本隆志によって「中世アラビア語史料における古代イエメンの系譜叙述の比較」、大塚修氏によって「『王の書』の復活:ハムザ・イスファハーニーによる古代ペルシア史の再編」、亀谷によって「中世イスラーム世界における系譜の地理学と古代」と題した報告が行われた。これらの報告の内容は、報告者それぞれが持っていた問題関心と、三人によるイスラーム初期の世界史叙述であるヤアクービーの『歴史』の集中的な検討から生み出されたものであり、中世イスラーム世界において、古代というものが「単一の古代」としてではなく、「複数の古代」から成り立ち、かつ、それをイスラーム世界の世界観の中で統合し直すという営為が行われたことを検証するものとなっている。なお、これに対して、中世イスラーム史家である清水和裕氏(九州大学・教授)によるコメントが行われた。
また、二年間の研究内容を報告するものとして、新学術領域研究本体の主催によるシンポジウム「西アジア文明学の創出2:古代西アジア文明が現代に伝えること」(共催:古代オリエント博物館)内のセッション「西アジアの政治・宗教・文化」において報告を行い、その内容を一般に還元することも行った。この報告では、「複数の古代の統合」という点に重点を置き、世界史叙述における古代と事物としての古代を結びつけて提示することを試みた。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2017 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] 西暦7~13世紀ファイユーム研究のために:文書と環境からのアプローチ2017

    • 著者名/発表者名
      亀谷学
    • 雑誌名

      イスラーム地域研究ジャーナル

      巻: 9 ページ: 45-55

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [雑誌論文] 初期イスラーム時代における政治的コミュニケーションの構造とその変化2016

    • 著者名/発表者名
      亀谷学
    • 雑誌名

      歴史学研究

      巻: 950 ページ: 164-173

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 中世イスラーム世界における複数の古代とその統合2017

    • 著者名/発表者名
      亀谷学
    • 学会等名
      シンポジウム『西アジア文明学の創出2: 古代西アジア文明が現代に伝えること』
    • 発表場所
      池袋サンシャインシティ文化会館(東京都豊島区)
    • 年月日
      2017-03-03
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 中世イスラーム世界における系譜の地理学と古代2017

    • 著者名/発表者名
      亀谷学
    • 学会等名
      「中世イスラーム世界における複数の「古代」の継承と統合」
    • 発表場所
      筑波大学東京キャンパス(東京都文京区)
    • 年月日
      2017-01-29
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 初期イスラーム時代における政治的コミュニケーションの構造とその変化2016

    • 著者名/発表者名
      亀谷学
    • 学会等名
      歴史学研究会大会・合同部会
    • 発表場所
      明治大学(東京都千代田区)
    • 年月日
      2016-05-29
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 遺跡、巨人、秘密の知識――中世イスラーム世界における「古代」へのアプローチ2016

    • 著者名/発表者名
      亀谷学
    • 学会等名
      ワークショップ「中世イスラーム世界から見た古代」
    • 発表場所
      筑波大学東京キャンパス文京校舎(東京都文京区)
    • 年月日
      2016-01-24
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] Titles for Early Abbasid Caliphs: Tracing Their Evolution from Documentary Sources2016

    • 著者名/発表者名
      Manabu Kameya
    • 学会等名
      Tobunken Symposium and the First ASPS Gilas Seminar "In Quest of a Proper Polity: Political Discourses in the Early Abbasid Period"
    • 発表場所
      東京大学東洋文化研究所(東京都文京区)
    • 年月日
      2016-01-11
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 国際学会
  • [図書] <驚異>の文化史2015

    • 著者名/発表者名
      山中由里子編
    • 総ページ数
      462
    • 出版者
      名古屋大学出版会
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会・シンポジウム開催] Tobunken Symposium and the First ASPS Gilas Seminar "In Quest of a Proper Polity: Political Discourses in the Early Abbasid Period"2016

    • 発表場所
      東京大学東洋文化研究所(東京都文京区)
    • 年月日
      2016-01-11
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2018-03-28  

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