研究領域 | 元素ブロック高分子材料の創出 |
研究課題/領域番号 |
15H00743
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
劔 隼人 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (60432514)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2015年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 多核金属クラスター / 金属間結合 / メタラシクロペンタジエン / 異種金属多核錯体 / クラスター錯体 / 触媒反応 / 配位高分子 / 異種金属錯体 / ラジカル反応 |
研究実績の概要 |
多核金属クラスター錯体内の複数の金属中心は、その金属同士の共同効果により単核金属錯体とは異なる特異な反応性を示す元素ブロック群の一つである。われわれは同一、ならびに異種の金属を含む金属元素ブロックの選択的合成と反応性開発の研究を進めてきた。 平成28年度は、メタラシクロペンタジエンを配位子としたタンタル二核錯体の合成と反応性に関する研究を同一金属からなる元素ブロックの反応性開発として進めた。タンタル二核錯体上で進行する反応について検討を行った結果、メタラシクロペンタジエン架橋タンタル二核錯体に対してヒドロシランを加えることで、単核のメタラサイクル錯体では通常、切断が困難な位置にある炭素-水素結合活性化が進行した有機金属元素ブロックが得られることが分かった。この反応では、ヒドロシランとの反応によってヒドリドタンタル種が生成し、続くσ結合メタセシス反応により水素分子の生成を伴って新規有機金属元素ブロックが得られたと考えられる。さらに、新たに生成した金属―炭素結合に対し、内部・末端アルキンや2-ビニルピリジン、ベンズアルデヒドの挿入反応が進行し、対応する炭素-水素結合官能基化が進行した二核錯体が得られることを見出した。 また、異種金属元素ブロックの合成に向けて、メタラシクロペンタジエン錯体を含金属配位子とした二核錯体合成に着手した。単核のメタラシクロペンタジエン錯体を単離して他の金属との錯形成を行うことで、異なる金属を含む異種金属二核錯体の合成が可能になると着想し、嵩高い末端アセチレンを用いることで単核のタンタラシクロペンタジエン錯体の合成に成功した。さらに、この錯体をジエン配位子と捉えてロジウムやイリジウムといった後周期遷移金属錯体加えることで異種金属元素ブロックの選択的合成に成功した。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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