研究領域 | 元素ブロック高分子材料の創出 |
研究課題/領域番号 |
15H00764
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
磯田 恭佑 香川大学, 工学部, 講師 (20568620)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2015年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | イオン電子混合伝導体 / 超分子化学 / 有機合成化学 / 有機アニオンラジカル / 電子アクセプター / π共役分子 / 自己組織化 / 電子ーイオン混合伝導体 |
研究実績の概要 |
電子およびイオンは生体内において様々な機能を果たしている重要な物質である。例えば、細胞内のミトコンドリア内膜において、複数の膜貫通タンパク中での電子移動に伴い、内から外側へ能動的にH+が放出する電子伝達系が存在する。本研究では、電子とイオンが強く相互作用する系を、有機化学を基盤として人工的に構築することを目的としている。目的達成にあたり、金属イオンを包摂可能なクラウンエーテル(CE)部位を有する電子受容型p共役分子の合成を行った。また、化合物の各物性評価や結晶化を行ったので報告する。1H-NMR測定より、1および2の生成が確認された。次に、各化合物の電気化学特性を調べるためにcyclic voltammetry(CV)測定を行った。負電位側に電位を印加することで2つのピークを有する還元波が確認された。この結果より、各化合物は電子受容体として機能することが確認できた。化合物1の結晶化においては、1のみの時は板状橙色結晶の形成が確認された。次に、グローブボックス中において、1とNaBPh4のCH3CN溶液を用いて定電流電解結晶合成を行ったところ、黒緑色板状結晶を得ることに成功した。この結晶のESR測定を行ったところ、ラジカルアニオン種由来のピー クが観測されたことから、電解結晶後の1はラジカルアニオンを形成していることが確認された。また、電解した1の単結晶X線構造解析を行ったところ、Na+イオンはクラウンエーテルの5つの酸素原子とp共役分子の2つの窒素分子と配位されていることが分かった。また、1とNa+イオンの比が1:1であることから全ての1がラジカルアニオン種となっていることが分かった。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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