研究領域 | 実験と観測で解き明かす中性子星の核物質 |
研究課題/領域番号 |
15H00841
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
新田 宗土 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 教授 (60433736)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 中性子星 / 超流動 / 中性子超流動 / 3P2超流動 / 渦 / マグネター / トポロジカル超流動 / トリプレット超流動 / 量子渦 / 半整数量子渦 / 非可換量子渦 |
研究実績の概要 |
中性子星の内部には中性子がペアを組んでギャップを持ち、超流動状態になっていると考えられている。このことは理論的にも、いくつかの観測からも確立している。密度の低い領域ではスピン・シングレットのペアを組んでいるが、密度が核密度程度になると、3P2というスピン・トリプレットで軌道角運動量が1、全角運動量が2のペアを組んでいることが理論的に予言されている。本研究課題の主要テーマは3P2超流動のトポロジカルな性質を解明することであった。3P2超流動は実空間及び運動量空間の両方において豊富なトポロジカルな性質を持っていることがわかった。 中性子星は高速回転をしているので、回転軸にそって1019本程度の渦が生成され格子を組んでいる。3P2超流動をギンツブルグ・ランダウ理論及びボゴリューボフ・ドジャン方程式の枠組みで基底状態を調べると、弱極限ではネマティック相になっていることがわかった。また、磁場が小さいときは、1軸ネマティック相、磁場の強い場合はD2対称性を持った2軸ネマティック相、さらにマグネター程度に強いとD4対称性を持った2軸ネマティック相となっていることがわかった。また、最後の場合は、整数渦は半整数渦2つに分裂して、この半整数渦は交換操作が非可換な、非可換量子渦であることがわかった。また、これらの渦の渦芯が磁化していることがわかった。 次に運動量空間のトポロジーを調べると、あるクラスのトポロジカル超伝導になっていることがわかった。これにより3P2超流動の表面にトポロジーで守られたギャップレスなマヨラナ・フェルミオンが存在していることがわかった。また、表面に垂直方向に磁場をかけると、ギャップがあくことがわかった。このため3P2超流動が球面であれば、極付近でギャップがあき、赤道付近ではギャップレスに保たれているため、異方的に磁化していることがわかった。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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