研究領域 | 感応性化学種が拓く新物質科学 |
研究課題/領域番号 |
15H00916
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
上野 圭司 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (20203458)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | シラノン錯体 / 反応機構 / 理論的研究 / 捕捉反応 / タングステン / モリブデン / 有機金属錯体 / 無機金属錯体 / 不飽和結合 / 反応活性種 / シラノン / 錯体 / 反応性 / シランチオン |
研究実績の概要 |
すでに,ベンゼン溶液中におけるシリル(シラノン)錯体Cp*(CO)2M(O=Si(DMAP)Mes2)(SiMe3) (1:M = W, 2: M = Mo; Cp* = η-C5Me5, DMAP = 4-(ジメチルアミノ)ピリジン,Mes = メシチル基)とメタノール,および水との反応性を明らかにしている。今年度の研究として,シラノン捕捉剤であるブタジエン,MeCNO,シクロトリシロキサンとの反応を検討した。しかし,いずれの試薬もシラノン錯体1および2と反応しなかった。以上の結果から,シラノン錯体1および2は,非プロトン性の捕捉剤とは反応せず,プロトン性試薬とは反応することが明らかになった。錯体中のシラノン配位子は金属フラグメントおよびケイ素に配位したルイス塩基によって,電子的および立体的に強く安定化されており,遊離のシラノンと比較して反応性が大きく減少していることを示している。 シラノン錯体とメタノールのベンゼン中での反応では,メトキシシラノールMeOSiMes2OHおよびメトキシシランMeOSiMe3がほぼ等量ずつ生成する。一方,シラノン錯体と水とのベンゼン中での反応では,中心金属によって生成物が大きく影響され,W錯体1からはジシロキサノールMe3SiOSiMe2OHが,Mo錯体2からはシランジオールMes2Si(OH)2が主生成物として生成する。その理由を調べるため,領域内共同研究によりシラノン錯体と水との反応の機構に関する理論的研究をおこなった。その結果,W錯体とMo錯体では,(1) シラノンケイ素原子の求電子性に差があること,および(2) 金属-シラノン結合に対する水の酸化的付加反応の起こりやすさに差があることが明らかになった。これらの性質の違いにより水との反応は異なった経路で進行することが分かった。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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