研究領域 | 感応性化学種が拓く新物質科学 |
研究課題/領域番号 |
15H00920
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
狩野 直和 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (00302810)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2015年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | リン / ホウ素 / 結合 / 超原子価 / 転位 / 環拡大 / 活性化 / FLP / 合成化学 / ケイ素 |
研究実績の概要 |
前年度までに合成した5配位リン-3配位ホウ素結合化合物の反応性を検討するために、アルケンおよびアルケンとの反応を検討した。その結果、炭素-炭素二重結合および三重結合が内部にあっても末端にあっても、ヒドロホウ素化反応が進行した。X線結晶構造解析および多核NMRスペクトル測定によって生成物の構造を解析した結果、出発物質ではリン原子に結合していた二つの酸素原子がホウ素原子へと分子内転位し、二つの五員環からなるスピロ環が環拡大して六員環となった縮環骨格が構築されていることがわかった。また、出発物質ではホウ素原子に結合していた水素原子がリン原子へと転位していた。この反応に関して重水素標識実験の結果から、水素原子は分子内転位していることを明らかにした。ジヒドロボランによるアルキンのヒドロホウ素化は二段階進行する可能性があったが、過剰量のアルキンを作用させた場合でも一段階目で停止できた。分子内転位反応性がその原因であることがわかった。反応機構を検討した結果、このような反応性は配位状態がアンバランスなリンとホウ素の二つの原子が結合していることに起因していることを見出した。また、5配位リン原子と4配位ホウ素間の結合をもつトリヒドロボラートから環拡大反応を起こす方法として、従来はトロピリウムカチオンやトリチルカチオンといったヒドリド引き抜き剤を使用していたが、より簡便な方法としてアルキルトリフラートやヨウ素を用いる方法も有効であることを見出した。また、前年度に引き続き、5配位ケイ素と4配位ホウ素間の結合をもつ化合物の合成検討を行ったが合成には至らず、同じ周期の元素であるリンとケイ素で反応性の違いを見出した。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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