研究領域 | 医用画像に基づく計算解剖学の多元化と高度知能化診断・治療への展開 |
研究課題/領域番号 |
15H01101
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊藤 康一 東北大学, 情報科学研究科, 助教 (70400299)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 画像 / 医用画像解析 / 脳画像解析 / 脳MRI / 脳ネットワーク / 年齢推定 |
研究実績の概要 |
本年度は,以下の2項目を実施した. 1.前年度に検討した脳局所特徴および解析手法について,大規模な脳MRI画像データベースを用いて性能評価および解析の実験を行った.まず,健常者からなる脳MRI画像データベースを用いた年齢推定の実験を通して,正常加齢に伴う脳の形態変化が顕著に現れる局所領域を調べた.年齢推定に用いる局所領域を1つずつ削除することで有効な領域を求めた.得られた有効領域は,医学における統計解析の結果と一致することを確認している.有効領域のみを用いて年齢推定することで,推定精度が向上することを確認した.次に,健常者と脳疾患患者において,形態変化が顕著に表れる領域を解析し,診断支援を行うことを検討した.具体的には,アルツハイマー病患者を含む大規模な脳MRI画像データベースを用いて年齢推定実験を行い,健常者とアルツハイマー病患者との間に推定される年齢に差があることを確認した.アルツハイマー病患者の場合は,実際の年齢よりも10歳~20歳程度高く推定される傾向にあり,この結果を診断支援に利用できる可能性がある.以上の成果については,医用画像処理に関する国際会議等で発表を行った. 2.局所領域をノードとし,局所領域間の接続性からエッジを定義することで,複雑な脳機能をネットワークとして表現し,局所領域間で相互作用しながら情報伝達を行っているスモールワールド性を有していることを確認した.健常者とアルツハイマー病患者との間で構成されるネットワークに違いがあることも確認した.これらの知見に基づいて,複雑ネットワーク解析に基づいた脳画像解析が行えることを実証した.
|
現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|