配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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研究実績の概要 |
当研究代表者が発明した生体の構造と触感・質感を立体再現する特許技術, 生体質感造形(特許第52039037号,特許名称:3次元造形モデル作製方法および医療・医学・研究・教育用支援ツール)を応用し, 多元的計算解剖モデルをさらに強化補完し臨床展開するため, 医用画像情報からの臓器の構造と経時的変化, および臓器の物体特性(軟らかさ, 湿潤, 変形)の質感情報から人体機能を理数的に解析し,統計数理的モデルを構築した. 計算解剖モデルの直感性とユーザビリティの向上のため, CAD・CAM技術と3D造形成形技術にて形状と機能を同時に可視化・可触化し, 誰でも容易に理解できるような視覚と触覚を融合した分野横断的な多元モデル(将来手術支援加算可能な臓器立体モデルとシミュレータ)を創出した. さらに診断治療手技を動作解析する. 3Dスキャナ/赤外線磁場三次元計測装置を用い, 手術中の実時間臓器形状データを,生体動物実験および実臨床で計測した. 人体解剖位置情報と手術時の臓器形状, 挙動変化とビデオ映像の画像認証で比較検証し, よりリアルタイムに医師の手技プロセス, 手技の難易度, 機器使用の適切さ, モデルの整合性を評価した.これら結果を統合し, 診断治療を安全・正確・低侵襲・効率的に実施する支援・教育システムを確立し評価, 実践, 臨床応用した. これらの成果を国内外の学会、論文等で報告した。その一部の成果により、VR Creative Award 2016 優秀賞(2016.6)、日本コンピュータ外科学会2015年度CAS Young Investigator Award シルバー賞(日立賞)(2016.11.26)、Microsoft Innovation Award 優秀賞 (2017.3.22)、第58回科学技術映像祭優秀賞 (2017.4)を受賞した。
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