研究領域 | 医用画像に基づく計算解剖学の多元化と高度知能化診断・治療への展開 |
研究課題/領域番号 |
15H01127
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
炭山 和毅 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90385328)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 消化管神経叢 / 共焦点内視鏡 / Hirschsprung病 / 医療 / 神経科学 / 外科 / 内視鏡 |
研究実績の概要 |
消化管神経叢の形態や機能の異常を伴う運動機能性障害は、アカラシアやHirshsprung病、薬物による胃排出障害等、先天性のものも含め原因が多岐に渡り、あらゆる消化管に認められるが、良性疾患であるが故に、病因の十分な組織解剖学的解析が行われていない。本研究では、生体内部で組織学的観察を行うことができる顕微内視鏡技術の一つである、共焦点内視鏡を用い、消化管神経叢の構造解析法を開発する。ブタモデルによる検証実験により、漿膜側からCresyl Violet色素を散布し、CLEで観察することにより、ラダー状に消化管固有筋層内を錯綜する筋間神経叢を視覚化できることが明らかになった。そこで前臨床試験として今回の検討項目である2014年9月から2016年3月までに腸管切除術を受けたHirschsprung病以外の疾患により切除を受けた9症例の正常部腸管標本12検体を、 Cresyl Violet色素を切除検体の漿膜面に散布、もしくは漿膜下に局所注射し、漿膜側からのCLE観察によりENSの可視化の可否を評価した. その後, CLEの観察部位の水平断標本を作成し、病理組織所見と対比した. その結果、染色性が良好であったほぼ全ての検体で、過去の検討同様に, ENSは輝度の高いラダー状構造として描出された。その感度は92.3%、特異度は100%であった。同期間中に採取されたHirschsprung病についても解析を行い、同様の筋間神経叢の視認性が確認されたことに加え、神経叢の変性部も視覚化できる可能性が示唆た。本研究成果により、従来の画像診断では視覚化することすら困難であった消化管神経叢を生体内でリアルタイムに視覚化できることが明らかになり、臨床導入が実現できれば数多くの機能性疾患の診断鑑別のみならず、同一個体内の病巣・正常部の変化や、継時的変性も含め解析できるものと期待される。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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