公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
水平50ミクロン、垂直50ミクロンの見かけ焦点の大きさをもち、反射型レンズを搭載した最大加速電圧50kV、電流1mA、空冷式X線マイクロファーカス線源装置を組み立て実際にX線を発生させた。この発生装置は電源部、制御器、発生部の3部からなる。X線装置全体は厚さ10mmの鉛を鉄製の板の間に挟まれるようにした構造をもつ2000mm x 1000mm x 1000mmのハッチの中に収め、防X線対策はインタロックつきの完全なものとした。反射型レンズのおかげで集光効果は著しく輝度の高いX線明るさが絞れた像が得られた。定量測定はまだであるがX線カメラによる露光時間で比較するとレンズを用いないX線源に比較して明らかに集光効果が認められた。一方これに使われる予定のX線暗視野法光学系をセットアップしてシステムの空間解像度を測定した。結果は10ミクロンの値が得られた。これは現在考えられる人体軟組織を描画する上で提唱されている全てのX線画像システムの中で最高性能と考えられる。高いコントラストと共にこの方向の開発が進めば有力な病理切片を用いた従来の光学顕微鏡による診断に代わり切片製作の必要がなくなり、従来法では不可能であった3次元像が短時間に得られるという最大の利点があるので、この方向の開発を大いに進めるべきであると結論づけた。さらに露光時間は重要な因子であるので一枚あたりの露光時間を1分以下になるよう線源の開発はさらに進めるべきであると結論づけた、
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 図書 (3件) 学会・シンポジウム開催 (2件)
Physica Medica
巻: 32 ページ: 1801-1812