研究領域 | シリア・中心体系による生体情報フローの制御 |
研究課題/領域番号 |
15H01219
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
廣田 ゆき 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00453548)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2015年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 大脳皮質 / 脳室下帯 / ニューロン移動 / 多極性細胞 / 大脳皮質発生 |
研究実績の概要 |
昨年度までにリーリン受容体ApoER2のノックダウンおよびノックアウトマウスにおいてニューロンの多極性細胞移動および放射状移動が障害されること明らかにした。本年度はこの細胞移動障害の出現するメカニズムを調べるため、中間帯下部で停止するニューロンの形態・分布と細胞外基質の分布を発生の複数のステージで観察した。その結果、ノックアウトマウスにおいて細胞外基質であるコンドロイチン硫酸プロテオグリカン(CSPG)およびMAP2タンパク質が蓄積する領域があり、その下にニューロンが留まることを見出した。CSPGはニューロン反発作用を示すことが知られている。ApoER2ノックアウトマウスにおいてもこの反発作用が保たれていることがストライプアッセイにより確認された。そこでCSPG分解酵素Chondroitinase ABCの発現ベクターを導入し、ApoER2欠損ニューロンの移動が回復するかを検討したところ、回復効果は見られなかった。次にApoER2が細胞自律的な機能を持つかを検討するために野生型ApoER2発現ベクターによるレスキュー実験を行った。その結果、ニューロン移動が部分的にレスキューされた。次にリーリンシグナル下流で働くことが知られているRap1、integrin、N-Cadherinの関与を検討するために恒常的活性型Rap1およびintegrinα5、野生型N-Cadherin、野生型Aktを発現させ影響を調べた。その結果、野生型Aktの発現により中間帯でのニューロン移動障害を回復させた。これらの結果から、ApoER2の多極性細胞移動における細胞自律的な機能とApoER2の下流シグナルが明らかになった。本研究により胎生期新生ニューロンの移制御機構の一端が解明された。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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