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慢性ストレス・慢性疼痛による分界条床核-腹側被蓋野神経回路の機能的変化

公募研究

研究領域マイクロエンドフェノタイプによる精神病態学の創出
研究課題/領域番号 15H01273
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関北海道大学

研究代表者

南 雅文  北海道大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (20243040)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2015年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2015年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワード脳・神経 / 精神疾患 / ストレス / 疼痛
研究実績の概要

我々は痛みによる不快情動生成時に背外側分界条床核(dlBNST)において放出されるコルチコトロピン放出因子(CRF)について、電気生理学手法を用いてその生理的・病態生理的機能を調べてきた。dlBNST神経細胞は殆どがGABA作動性であるが電流注入に対する応答様式からⅠ、Ⅱ、Ⅲ型に分類される。これまでにCRFがⅡ型細胞に対し脱分極を誘導することを明らかにしてきた。本研究ではまず慢性疼痛モデルラットおよび対照群ラットからdlBNSTを含む脳スライスを作製し、ホールセルパッチクランプ記録を行った。電気刺激誘発性興奮性シナプス後電流(eEPSC)に対するCRFの効果を調べた。対照群ではⅡ型細胞でeEPSCの振幅が増大したが、慢性疼痛群では変化が認められなかった。逆にCRF1受容体阻害薬NBI27914処置によって慢性疼痛群のeEPSCの振幅は減少したが、対照群では変化しなかった。慢性疼痛時には内因性CRF遊離が亢進しdlBNSTのⅡ型細胞でのeEPSCを持続的に増強している可能性が考えられた。次に、dlBNST内ローカルネットワークに対するCRFの効果について調べた。Ⅲ型細胞から自発的抑制性シナプス後電流(sIPSC)を記録し、CRFを作用させるとsIPSCの発生頻度が上昇した。この現象はテトロドトキシン存在下では観察されなかった。CRFによって脱分極するⅡ型細胞が介在細胞として働くことで、Ⅲ型細胞の活動を抑制的に調節する可能性が考えられた。不快情動生成時にはⅡ型細胞がCRFに応答して活性化することでⅢ型細胞に対する抑制入力を増大させ、他の神経核への出力を抑制することが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Corticotropin-releasing factor enhances inhibitory synaptic transmission to type III neurons in the bed nucleus of the stria terminalis.2015

    • 著者名/発表者名
      Nagano Y, Kaneda K, Maruyama C, Ide S, Kato F, Minami M
    • 雑誌名

      Neurosci. Lett.

      巻: 600 ページ: 56-61

    • DOI

      10.1016/j.neulet.2015.05.059

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] CRFによる分界条床核III型神経細胞での抑制性シナプス伝達促進2015

    • 著者名/発表者名
      長野雄介、金田勝幸、圓山智嘉史、井手聡一郎、加藤総夫、南雅文
    • 学会等名
      第45回日本神経精神薬理学会・第37回日本生物学的精神医学会合同年会
    • 発表場所
      タワーホール船堀(東京都)
    • 年月日
      2015-09-24
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [備考] 北海道大学大学院薬学研究院 医療薬学部門 医療薬学分野 薬理学研究室

    • URL

      http://www.pharm.hokudai.ac.jp/yakuri/

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

URL: 

公開日: 2015-04-16   更新日: 2018-03-28  

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