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多機能運動装置ハプトネマが示す新規微小管系屈曲運動のメカニズム

公募研究

研究領域運動超分子マシナリーが織りなす調和と多様性
研究課題/領域番号 15H01308
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関筑波大学

研究代表者

稲葉 一男  筑波大学, 生命環境系, 教授 (80221779)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2016年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2015年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
キーワードハプトネマ / ハプト藻 / 微小管 / カルシウム / 微細藻類 / ハプト藻類 / 鞭毛繊毛 / コイリング
研究実績の概要

ハプトネマはハプト藻類に特異的に存在する微小管系の運動装置であり、基質への付着と滑走運動、餌の捕獲、移動、取り込み、機械刺激の受容と逃避反応など、多彩な機能を持つことが知られている。特に、機械刺激の受容と逃避反応を行う際のハプトネマのコイリングは、数ミリ秒という短い間に100μmという長いハプトネマがカルシウム依存的に屈曲し、スプリング状にコイリングし縮む現象である。ハプトネマを構成する分子に関する情報はほぼ皆無であり、そのメカニズムはこれまでの微小管系運動の常識では理解できない。本研究では、依然ベールに包まれたままであるこの不思議なコイリング機構と、それを可能にする分子基盤を解明することを目的として進めた。まず、カルシウム依存的に起こるコイリングが微小管の脱重合阻害剤であるタキソールにより阻害されることを明らかにした。この際、ハプトネマは一定周期で屈曲を示すが、カルシウム非存在下でもこの屈曲が見られることから、コイリングには微小管自体のダイナミクスが必要であることが示唆された。一方、ハプト藻Chrysochromulina sp.のハプトネマに含まれる7本の微小管の配置について、ネガティブ染色による電子顕微鏡観察により調べた結果、微小管の1本が他の微小管の周りに螺旋状に取り巻いていることを発見した。チューブリンのみから重合した微小管はまっすぐの構造であることから、何らかの構造タンパク質が結合していることを示唆している。実際、ネガティブ染色像からは特徴的な分子の存在を確認した。さらに、微小管に結合しているタンパク質の同定を目的として、RNAseqによるChrysochromulina sp.発現遺伝子の解析と、LC-MS/MSによるハプトネマ構成タンパク質の同定を試みた結果、ハプトネマを構築している26種類のタンパク質候補を特定することができた。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2017 2016 2015 その他

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 3件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 繊毛運動の原理と運動性の評価2017

    • 著者名/発表者名
      稲葉一男
    • 学会等名
      第122回日本解剖学会シンポジウム「マルチディシプリナリーな細胞生物学の展開」
    • 発表場所
      長崎大学坂本キャンパス, 長崎県長崎
    • 年月日
      2017-03-28
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ハプトネマの微小管系急速コイリング運動メカニズムを探る2016

    • 著者名/発表者名
      Mami Nomura, Keiko Hirose, Kogiku Shiba, Kazuo Inaba
    • 学会等名
      第54回日本生物物理学会年会
    • 発表場所
      つくば国際会議場, 茨城県筑波
    • 年月日
      2016-11-25
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 多機能運動装置ハプトネマが示す新規微小管系屈曲運動のメカニズム2016

    • 著者名/発表者名
      稲葉一男
    • 学会等名
      日本微生物生態学会第31回大会
    • 発表場所
      横須賀市文化会館, 神奈川県横須賀
    • 年月日
      2016-10-23
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Calcium sensors of ciliary outer arm dynein and eukaryotic evolution2015

    • 著者名/発表者名
      Kazuo Inaba
    • 学会等名
      日本植物学会第79回大会
    • 発表場所
      新潟県新潟市、朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
    • 年月日
      2015-09-07
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 招待講演
  • [備考] 筑波大学下田臨海実験センター稲葉研究室研究紹介

    • URL

      http://www.shimoda.tsukuba.ac.jp/~inaba/research.html

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [備考] 筑波大学下田臨海実験センター稲葉研究室

    • URL

      http://www.shimoda.tsukuba.ac.jp/~inaba/

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2018-03-28  

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