研究領域 | 細胞死を起点とする生体制御ネットワークの解明 |
研究課題/領域番号 |
15H01365
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
渋谷 彰 筑波大学, 生命領域学際研究センター, 教授 (80216027)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2016年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2015年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | ダイイングコード / アポトーシス / CD300a |
研究実績の概要 |
皮膚、腸管、気道などの粘膜上皮は、病原微生物、共生細菌などを含む外来異物に常に曝され、細胞死に陥っては新生を繰り返すターンオーバーの速い組織である。粘膜組織では、免疫応答を負に制御する制御性T細胞(Treg)がより多数存在することが知られ、粘膜組織の恒常性維持に大きな役割を担っていると考えられている。我々は、抑制性受容体であるCD300aを世界に先駆けて同定し、さらにCD300aがアポトーシス細胞膜上に表出するPhosphatidylserine (PS) をリガンドとする新しいPS受容体であることを明らかにした。最近、申請者らは、腸管、気道、皮膚粘膜に存在するCD11b+樹状細胞上などに発現するCD300aが粘膜上皮アポトーシス細胞のPSと結合することを観察した。またCD300a遺伝子欠損マウスでは、野生型マウスと比較し、それぞれの粘膜組織でTregが有意に増加していた。以上の結果は、CD11b+樹状細胞などに発現するCD300aがアポトーシスに陥った粘膜上皮からのダイイングコードを認識してTregの分化または増殖シグナルを抑制していることを示唆している。本研究では、1)PSと結合したCD11b+樹状細胞のCD300aによるTregの分化、増殖の制御と粘膜組織恒常性維持の分子メカニズムを明らかにした。さらに、2)粘膜上皮アポトーシス細胞上のPSとCD300aとの結合をCD300aに対する中和抗体またはPSに特異的に結合するMFG-E8 (Milk fat globuline-E8)蛋白を用いて遮断し、制御性T細胞を増加させることによって、粘膜組織の恒常性の維持(疾患の予防あるいは治療)が可能であることをマウスモデルを用いて示した(Oda-Nakahashi, et al, Nat Immunol 2016)。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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