研究領域 | 構成論的発達科学-胎児からの発達原理の解明に基づく発達障害のシステム的理解- |
研究課題/領域番号 |
15H01577
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 金沢大学 (2016) 福井大学 (2015) |
研究代表者 |
熊崎 博一 金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任准教授 (70445336)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / ロボット / 共同注視 / 児童精神医学 / 小児発達学 / 特別支援 |
研究実績の概要 |
小型のメカニカル型ロボットであるCommUはシンプルでわかりやすい構造ながら、眼球 部、頭部、胴体部に豊富な自由度を持ち、人間に似た微妙なふるまいを表現できる。また視線方向を多彩に提示することが可能であり瞬きも可能である。機械音も少なく、動きも滑らかである。自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: 以下ASD)者にCommUを用いた会話練習の中で共同注視を促すことこそが対人コミュニケーションの基本的態度行動を学習する上で有用なのではと の仮説を立て、実験を行った。予備実験から多くの児がCommUを擬人化し、時には恐怖に感じることが分かったので本番実験では事前にCommUのビデオを見せ、親にも同席して介入が効果的になるように工夫した。5歳及び6歳のASDと診断されている者及びコントロール群を対象とした。ASD群及びコントロール群をさらにグループ1(①ヒト→②CommU→①ヒト)、グループ2(①ヒト→②ヒト(①とは異なるヒト)→①ヒト)による介入を行う二群に分け、それぞれの対象に対してあらかじめプログラムされたスクリプトに基づいて会話を行った。CommUは遠隔操作によってヒトが操作した。ヒト及びCommUは決められたスクリプトに沿って会話を行い、会話の自然な流れの中で共同注視をする設定とした。ASD群においてグループ2(ヒト→ヒト→ヒト)条件では3回の施行で共同注視の変化は認めなかった一方で、グループ1(ヒト→CommU→ヒト)条件ではヒトセッションからCommUセッション、及び2回目のヒトセッションにかけて共同注意は有意傾向で変化を認めた。またコントロール群においてはグループ1、グループ2とも共同注視の変化は認めなかった。コミューを用いた介入がASD児に対して有効な可能性が示された。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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