研究領域 | 構成論的発達科学-胎児からの発達原理の解明に基づく発達障害のシステム的理解- |
研究課題/領域番号 |
15H01579
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金沢 星慶 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特別研究員 (60744993)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2015年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 構成論 / 発達科学 / 運動発達 / 神経発達 / シミュレーション / 新生児 / 乳児 / 神経科学 / 脳波 / 筋電図 |
研究実績の概要 |
胎児期~新生児期における運動発達の機序解明に向けてシミュレータの研究が進んでおり,予後予測や効果判定などの臨床利用への期待も高まっている.本研究の目的は,現状の新生児運動シミュレータで利用されている神経学的パラメータについて,神経生理学的計測から得た実測値の適応,および比較を通してシミュレーションの妥当性や精度を高度化することである. 昨年度と今年度を通して,胎児/新生児モデルおよび大脳皮質モデルを併用したシミュレーションによる実験研究を進めた.具体的には,筋骨格モデルに非線形振動子を適応することで自発運動を創発し,胎内環境および胎外環境に置いた際の感覚入力を皮質モデル上で学習させた.その結果,子宮内環境において感覚刺激に対する皮質の反応領域が広いこと,すなわち身体表象形成の促進を確認した.この結果は発達初期における感覚運動経験や身体-環境の相互作用の重要性を示唆していると言える.本結果は国際紙にて発表済みである. さらに,実際の新生児・乳児の運動データの計測および解析を行い,全身運動時の感覚入力について新生児シミュレータとの比較を行った.その結果,全身運動時の感覚入力構造についてシミュレータと実測データで類似すること,全身感覚入力の相関が乳児,新生児,シミュレーションの順に高いことが分かった.前者からは全身感覚入力における身体性の重要性が,後者からは身体性以外の要素による発達への関与が示唆される.本結果は国内シンポジウムおよび国際学会にて発表済みである. また,実測値とシミュレーションの比較という観点で,大脳皮質シミュレーションを利用した脳波シミュレーションの開発を同研究室所属の博士学生と共同で行い、国際学会での発表に至っている.
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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