研究領域 | 構成論的発達科学-胎児からの発達原理の解明に基づく発達障害のシステム的理解- |
研究課題/領域番号 |
15H01589
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
馬塚 れい子 国立研究開発法人理化学研究所, 脳科学総合研究センター, チームリーダー (00392126)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2016年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2015年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | ASD / 韻律 / 体験アプリ / 情報学 / 情報学フロンティア / 学習支援システム / 自閉症スペクトラム症候群 / 発話 |
研究実績の概要 |
2016年度は、ASD者の発話の韻律に観察されることが多い韻律特性2種について可視化、体験用プログラムの開発と、成人ASD者の発話を追加で録音する作業を行った。 プログラムの開発では、ASD者の発話で違和感が持たれる頻度の高い、話者交代のタイミングと、韻律的強調についてのプログラムを開発した。話者交代のタイミングは、相手の話が終わらないうちにASD者が話し始めてしまう、相手が話し終わっているのにASD者の発話が開始するまで時間がかかる場合がある。本研究では2名の話者の波形を上下に並列して提示し、話者2の開始が早すぎ、両者の発話がかぶっている場合と、話者2の発話の開始が遅く長いポーズがあるサンプルを用意し、利用者が発話のかぶりや、長い無声区間を体験できるようにした。画面上で発話を前後に移動して、話者交代のタイミングを変えたときの音声を聞くことができる。自分の音声を録音して話者交代のタイミングを体験することもできる。 韻律の強調のプログラムでは、強調が強すぎる発話例を画面上に表示し、強調部分の強度やピッチを画面上で指定すると、その指示に沿った強度やピッチになるように録音音声を再合成して提示することができる。ピッチや強度が変わると音声の聞こえ方がどのように変わるのかを体験することができる。現在、両プログラムともに、音声学の知識のない利用者でも使いやすいよう、改良を続けており、2017年度には本新学術領域で当事者研究を行っている、東京大学先端研の研究班で進行中の当事者研究参加者に利用してもらい効果を評価する予定である。 また、成人のASD者の発話の解析を進めるため、成人ASD話者の発話の録音も進めた。昭和大学発達障害研究所で30名、及び本当新学術、当事者研究に参加するASD者の協力を得て、8名の発話の録音を収録した。当事者研究参加者の録音は2017年度も継続する予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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