研究領域 | 認知的インタラクションデザイン学:意思疎通のモデル論的理解と人工物設計への応用 |
研究課題/領域番号 |
15H01614
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
三輪 和久 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (90219832)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2016年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2015年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | メンタルモデル / 3Dプリンタ / 手術 / 3Dプリンタ |
研究実績の概要 |
物体の形状や構造の推測,または物体間の位置関係の推測は空間的推論とよばれる,昨年までに,一般大学生を対象に実験を行い,外的資源としての3Dイメージと3D印刷されたオブジェクトの利用が,人体臓器構造の空間的推論に与える影響について検討した.その結果,3Dイメージよりもオブジェクトが利用されたとき,構造を学習する時間は速く,構造の推測は正確であることが明らかとなった.本研究では,さらに,現役外科医を対象に先行研究と同一の実験を行った。 その結果,大学生は,オブジェクト利用により外科医と同等のパフォーマンスを示した.実環境よりもヴァーチャル環境では奥行情報が不足しているため,3Dイメージを利用した場合,内的に奥行情報を補足して,空間的な推論を行う必要があったと考えられる.しかし,豊富な奥行情報を示すオブジェクトを利用した場合,そのような内的操作は削減され,パフォーマンスが向上した可能性が考えられる. 一方,3Dイメージとオブジェクト利用時の外科医のパフォーマンスに違いはみられなかった.熟達者は,経験から形成した空間情報に関するメンタルモデルを保持していると言われているが,本実験の外科医も,既に形成された肝構造のメンタルモデルを保持しており,3Dイメージ利用時にそのメンタルモデルを駆使して,オブジェクト利用時と同等のパフォーマンスを示すことが可能であったと考えられる. 以上により,3Dイメージと3D印刷されたオブジェクトの利用が,外科医と一般大学生による人体臓器構造の空間的推論に与える影響について検討を行い,両者の差異を明らかにした。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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