研究領域 | 理論と実験の協奏による柔らかな分子系の機能の科学 |
研究課題/領域番号 |
16H00824
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
中野 幸司 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70345099)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
|
配分額 *注記 |
6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
|
キーワード | π共役分子 / 光物性 / 超分子化学 / 合成化学 / 高分子合成 / 自己組織化 |
研究実績の概要 |
本研究では,螺旋状にねじれたπ共役分子ヘリセンを規則的に集積化することで,そのキロプティカル特性を増幅し,単分子では不可能な革新機能を示す柔らかい分子系を創製することを目指す. (1)ヘテロ環が縮環した[7]ヘリセンの光学特性:これまでに合成に成功しているチオフェン環二つ,ピロール環一つ,ナフタレン二つが縮環した[7]ヘリセンの発光特性について詳細に評価した.N-アセチルピロールが縮環した[7]ヘリセンでは,二つの発光帯が観測できた.短波長側の発光帯は溶媒の極性にほとんど影響を受けないが,長波長側の発光帯に関しては,溶媒の極性が大きくなるにつれて長波長シフトする正のソルバトクロミズムが観測された.これは,チオフェンを電子ドナー,N-アセチルピロールを電子アクセプターとする分子内電荷移動によるものと考えられる.また,これまでに報告されているフェナントレン二つとピロール環一つが縮環した対応する[7]ヘリセンに比べて,蛍光量子収率が著しく低下することが分かった.蛍光寿命測定の結果,無輻射失活速度が輻射失活速度に比べて著しく大きくなっていることが分かった. (2)ヘリセン集積体の構築:ジベンゾフルベンの重合によってフルオレン骨格が置換したポリエチレンが得られ,フルオレン骨格がπ-スタックした螺旋構造を形成することに着目し,ジベンゾフルベン骨格を有するカルボ[7]ヘリセン類縁体の合成とその重合をおこない,重合物を得ることに成功した.
|
現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|