公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
新しい波長較正を適用して「あかり」IRCの銀河面星生成領域を中心とした近赤外線スペクトルの解析を行った。まずIRCのslit-less分光による銀河面サーベイにより発見された2つの若い天体候補の赤外線スペクトルを詳細に解析した。この結果、H2OおよびCO2氷の吸収線の他に、4.6ミクロン帯にみられる幅広い吸収は、150K程度の一酸化炭素のガスの吸収とXCNと同定される物質の吸収でよく説明されることがわかった。これらの特徴は若い天体に固有のものであるが、一方、Herschel衛星による観測では遠赤外線では放射が検出されておらず、近赤外線から遠赤外線にかけてのエネルギー分布は背景星である可能性を示唆する。この2つの天体が存在する領域には、特に星生成領域は検出されていない一方、深い吸収を示すような濃い星間雲も存在せず、若い星か背景星かを確定するには、さらに高い波長分解脳の観測が必要であるとの結論に達した。これらと並行して、新しい波長較正に基づくスペクトルを用い、銀河面内の複数の星生成領域の氷に吸収バンドの解析を行い、星生成過程の進行とともに、CO2氷がH2O氷と比較して減少していく傾向があることを示す結果を得た。さらに3.3, 3.4ミクロンにみられる、芳香族および脂肪族に起因する輝線バンドと進化の関係を調べ、脂肪族が進化とともに減少している傾向があることも得た。星生成の進行とともに、星間の氷および有機物が変成していくことを観測的に初めて示す結果を得た。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (19件) (うち国際共著 14件、 査読あり 19件、 オープンアクセス 19件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (31件) (うち国際学会 20件、 招待講演 1件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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