研究領域 | 宇宙における分子進化:星間雲から原始惑星系へ |
研究課題/領域番号 |
16H00939
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
田代 基慶 東洋大学, 理工学部, 准教授 (10447914)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 理論化学 / 計算化学 / 原子物理 / 星間分子 / 原子・分子物理 / 天文 |
研究実績の概要 |
CH3OH, CH3OCH3, HCOOCH3など6原子以上からなる有機分子、”Complex organic molecules”(COMs)の反応素過程は、星間分子進化の観点から観測・理論ともに注目を集めている。本計画ではCOMsに関わる気相・星間塵表面それぞれの反応素過程の詳細を、理論化学的手法を用いて検討した。星間塵表面素過程に関連しては、最近10K程度の分子雲コアにおけるCOMsの観測が注目されている。従来のシナリオでは、これらの分子は30K以上の環境においてCH3OやHCOなどの前駆体ラジカル分子の表面拡散の結果として生成されるが、10K程度の低温環境下では拡散が起きないため計算値が観測値よりも大幅に少ない。反応熱による星間塵表面からの分子脱離過程を考慮することで計算結果が改善されるとの報告が存在するものの、脱離過程の詳細は分かっていない。この問題に関連し、本研究では分子固体内での振動エネルギー緩和について分子動力学計算を用いた解析を行った。星間塵表面での化学反応では発生したエネルギーが周囲の物質に熱(振動)の形で伝達されると考えられるが、本課題はその時間スケールや伝達効率を見積もるための基礎研究となる。 他にも、原子や分子の超精密分光を用いる素粒子物理実験(ニュートリノパラメータ決定などを含む)に関連する相対論的電子状態計算、光学異性体を持つ分子の円二色性、円偏光発光特性に対する量子化学的手法による評価、有機分子集合体の物性に関する理論的研究などを進めることができた。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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