公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
本年度は,まずキラルジエン配位子を共有結合でスチレン誘導体と連結したモノマーを導入した共重合高分子を担体としてRhナノ粒子およびRh/Ag合金ナノ粒子を高分子カルセランド法で担持したキラルジエン配位子一体型金属ナノ粒子触媒の連続フロー系への適用を検討した.本触媒はキラル配位子の外部添加を必要としないため,本触媒をカラムに充填し基質を流通させることで長時間にわたって高収率,高エナンチオ選択性を持って目的物が得られた.新たにポリシラン固定化Rh-Pt二元金属ナノ粒子触媒を開発し,アレンの水素化反応に適用した.本触媒をカラムに充填して基質を流通させることで目的物を得るフロー反応系において,特に高い活性と耐久性が見出された.芳香族炭化水素を始め種々のヘテロ芳香族化合物の水素化反応にも高い活性を示した.また本触媒はアニリンやニトロベンゼンと一級アミンからの還元的な二級アミン合成においても高い活性を示した.また,ここで開発した触媒を用いA03計画班 大嶋とカイニン酸等の生物活性化合物の固相フロー合成についての共同研究を実施した.A03・公募・八谷が開発したイミノシクロブテノンの不斉還元反応において,A03・公募・宮村が開発した高分子固定化キラルリン酸触媒を適用し,カラムに本不均一系触媒を充填し基質を流通させることで目的物を合成する連続フローシステムへと展開する.さらに,高分子固定化塩基触媒を用いるフロー法での,アミノシクロブテノンのキラルβ―ラクタムへの異性化反応と連結することで,二段階の反応集積化を目指し,本年度は一段階目の反応の条件検討を行った.
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 1件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 7件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 4件、 招待講演 3件) 備考 (1件)
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