研究領域 | 反応集積化が導く中分子戦略:高次生物機能分子の創製 |
研究課題/領域番号 |
16H01142
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
柴田 哲男 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40293302)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | フッ素 / トリフルオロメチル / フロー / 医薬品 |
研究実績の概要 |
昨年度,トリフルオロメチルトリメチルシラン(TMSCF3)を用いたフロートリフルオロメチル化反応に成功した。H29年度は,まず,昨年に失敗した抱水フロラールを用いた反応をTMSCF3のフロー反応にならって行うこととした。しかしながら,抱水フロラール中の水が原因で良い結果は得られなかった。そのため,今度はより安価なフルオロホルムを用いたフロー合成法の開発を目指した。フロー装置には東京理化器械のカラム型フローリアクターを用いた。この装置はもともと水素ガスを利用する合成用だが,水素ガスの代わりにフルオロホルムを用いてやれば水素化反応の代わりにトリフルオロメチル化反応に用いることが可能と考えた。しかしながら条件を検討したものの反応は進行しなかった。そこで,フルオロホルムの利用にあたり,問題になるフルオロホルムのプロトンを引き抜いた後のトリフルオロメチルアニオンの不安定性を改善することとした。トリフルオロメチルアニオンはアニオンとフッ素のp軌道の電子の反発により容易に分解してしまうことが知られている。さらに,フルオロホルムの酸性度は低いためにプロトンを引き抜くには強塩基が必要となるが,一般的な強塩基である金属塩基を用いてしまうと金属とフッ素の相互作用により分解がさらに促進されてしまう。そこで金属とフッ素の相互作用を断ち切るため,配位性溶媒の使用を考えた。エーテル鎖の繰り返し構造からなるグリム系溶媒は,金属と強く相互作用することが知られおり,さらにクラウンエーテルなどと比べ値段が安い。そして毒性も少なく有用な溶媒であることが知られている。そこでグリム系溶媒の検討を行った。THF中では目的のトリフルオロメチル化体は52%だったが,エーテル鎖の繰り返し構造が増えるにつれ収率は向上し,triglyme以上のエーテル鎖を用いた際には,収率はほぼ定量的に進行することがわかった。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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