研究領域 | 太陽地球圏環境予測:我々が生きる宇宙の理解とその変動に対応する社会基盤の形成 |
研究課題/領域番号 |
16H01177
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
阿南 徹 京都大学, 理学研究科, 研究員 (10746978)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 装置開発 / 偏光観測 / 太陽 / 太陽物理学 / 光学赤外線天文学 / 自然現象観測・予測 / トポロジー / プラズマ・核融合 |
研究実績の概要 |
太陽地球圏環境を変動させる太陽フレアやコロナ質量放出を予測するためには、太陽コロナに蓄積された磁気エネルギーを測定することが重要である。本研究では、複数のスペクトル線で光球から彩層までの磁場分布を同時に測定し、太陽コロナ磁場モデリングの境界条件に適した磁場分布を与えるスペクトル線を選定する。昨年度は、我が国で最初の「任意の複数の波長帯を同時に偏光分光観測できる太陽観測システム」を飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡に開発した。当該年度では、開発した装置を用いて黒点領域の太陽表面(光球、SiI 1082 nm)、光球上層(NaI 589 nm)、彩層(CaII 854 nm)、彩層上層(HeI 1083 nm)のスペクトル線における偏光スペクトルを同時に測定した。また、開発した偏光観測システムを論文にまとめ、査読雑誌Publications of the Astronomical Society of Japanに投稿した。論文は2018年3月に掲載が決定した。一方で、名古屋大学の井上助教及び茨城大学修士学生を中心に、ヘリカルな磁場によってコロナに浮かんでいると考えられている低温高密度なプラズマ「フィラメント」のデータ解析を行った。光球磁場を境界条件としてコロナ磁場モデリングした結果、ヘリカルな磁場のモデリングには成功したが、観測されたフィラメントと有意に位置がずれていることが明らかとなった。この結果は、フィラメント及びその磁場の測定がコロナの磁場の推定に重要であることを示唆する。 今後は、同時に測定された複数のスペクトル線から磁場を導出し、当初の研究目的であった太陽コロナ磁場モデリングの境界条件に適した磁場分布を与えるスペクトル線を選定する。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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