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概日リズムから解き明かす植物の発生・分化の基本原理

公募研究

研究領域植物発生ロジックの多元的開拓
研究課題/領域番号 16H01240
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

遠藤 求  京都大学, 生命科学研究科, 准教授 (80551499)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2017年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2016年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
キーワード概日時計 / 細胞運命決定 / 植物 / シロイヌナズナ
研究実績の概要

本研究では、申請者らは概日時計が細胞運命決定に関わっていることを分化誘導系および1細胞解析から証明した。植物の分化誘導系を用いた解析から、ガイジツドケイの変異体では葉肉細胞から維管束細胞への分化転換がうまくいかないことが示された。このことをさらに確かめるために、気孔の形成や根の形成についても解析を行い、いずれの場合においても時計変異体ではメリステム数の減少に起因すると見られる発生異常を観察した。
この原因を明らかにするため細胞分裂周期に関わる遺伝子の発現を調べた所、葉肉からの脱分化初期(幹細胞期)において細胞分裂周期にかかわる遺伝子の発現が時計変異体では低下もしくは発現遅延が見られた。このことと一致するように、根におけるEdUの取り込みも時計変異体では顕著に低下していた。
次に細胞運命決定が先におこりその結果として概日リズムが形成されるのか、概日リズムが形成されることが細胞運命決定のトリガーとなるのかを明らかにするため、1細胞時系列解析を行った。その結果、転写因子BES1は分化誘導直後に活性化され、それをトリガーとして時計遺伝子LHYのリズムが形成されることが明らかとなった。さらに、LHYによって制御される別の時計遺伝子ELF4やLUXは幹細胞特異的な時計遺伝子であることが明らかとなり、特にELF4は維管束幹細胞のマーカー遺伝子より先に発現していることを明らかにした。このことから、概日リズム形成が先におこり、その下流で適切な遺伝子発現が誘導されることで細胞運命が決定されていることを明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2017 実績報告書
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2016

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] SODIUM POTASSIUM ROOT DEFECTIVE1 regulates FLOWERING LOCUS T expression via the microRNA156-SQUAMOSA PROMOTER BINDING PROTEIN-LIKE3 module in response to potassium conditions.2018

    • 著者名/発表者名
      Negishi K, Endo M, Abe M, Araki T.
    • 雑誌名

      Plant Cell Physiol.

      巻: 59 号: 2 ページ: 404-413

    • DOI

      10.1093/pcp/pcx199

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Circadian clock during plant development2018

    • 著者名/発表者名
      Inoue K, Araki T, Endo M
    • 雑誌名

      Journal of Plant Research

      巻: 131 号: 1 ページ: 59-66

    • DOI

      10.1007/s10265-017-0991-8

    • NAID

      120006497362

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Rapid and simple leaf tissue isolation in Arabidopsis thaliana.2016

    • 著者名/発表者名
      Endo M†, Shimizu H, Araki T
    • 雑誌名

      Nature Protocols

      巻: 11 号: 8 ページ: 1388-1395

    • DOI

      10.1038/nprot.2016.083

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Importance of epidermal clocks for regulation of hypocotyl elongation through PIF4 and IAA292016

    • 著者名/発表者名
      Shimizu, H., Katayama, K., Koto, T., Torii, K., Araki, T., and Endo, M.
    • 雑誌名

      Plant Signaling & Behavior

      巻: 11 号: 2 ページ: e1143999-e1143999

    • DOI

      10.1080/15592324.2016.1143999

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2016-04-26   更新日: 2018-12-17  

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