研究領域 | グリアアセンブリによる脳機能発現の制御と病態 |
研究課題/領域番号 |
16H01339
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中島 欽一 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80302892)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2016年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | レット症候群 / アストロサイト / MeCP2 / 神経科学 / 神経幹細胞 / マイクロRNA |
研究実績の概要 |
我々は先行研究(Lin et al. J Biol Chem 2009)及び、in silicoによる網羅的な解析から、BMP下流の転写因子Smad1をmiR-199a標的候補因子として同定した。Smad1は、ニューロン分化抑制に働く転写因子Hes, Idなどの発現を促進すること、さらに転写共役因子p300と複合体を形成し、アストロサイト分化促進的に働くことが報告されている。そこで、Smad1が実際にmiR-199aの標的因子と成り得るかについて、ルシフェラーゼアッセイにより検証したところ、miR-199aはSmad1-mRNAの翻訳を抑制することが明らかとなった。また、MeCP2欠損マウス胎仔脳でのSmad1の発現量をウエスタンブロッティングにより解析した結果、MeCP2欠損マウス胎仔脳ではSmad1タンパク質の発現量が増加していることを見出した。さらに、miR-199a欠損神経幹細胞の分化傾向を免疫染色により調べたところ、MeCP2欠損神経幹細胞と同様にニューロンへの分化が減少し、アストロサイトへの分化が促進していることが明らかとなった。 これまでの結果により、MeCP2の下流標的因子であるmiR-199aはSmad1を標的にすることで神経幹細胞の分化を制御していることが明らかとなった。また、MeCP2 による miR-199aの生合成調節の破綻に起因する、神経幹細胞のニューロン-アストロサイトへの分化不均衡及び、増加した異常なアストロサイトがRTT病態発症の原因になり得る可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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