公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
最終年度である平成29年度は、二次高調波の干渉イメージング装置を構築し、生体分子のイメージングにおいて、分子の極性をマッピングすることを実現した。当初の計画では、干渉のための参照光を試料を通さず検出器前で信号光と重ねる配置(非同軸配置)によって、干渉像を得ることを予定していたが、初年度の取り組みの結果、これが技術的に困難であることがわかった。そこで、当初の計画を変更し、参照光を試料前で励起光と重ね、励起光とともに試料中を通す配置(同軸配置)で、光学装置を構築した。トリプトファンの多結晶を干渉イメージングした結果、多結晶中のマイクロスケールのドメインの分極を、干渉パターン(インターフェログラム)の位相より、推定することを実現した。これを実現する過程において、環境要因の位相ドリフトを抑制するための、要素技術を提案・確立した。さらに、筋繊維中のサルコメア構造の観察にも応用し、サルコメア中のミオシンフィラメントの分極の周期構造を、位相分布として得ることに成功した。これらの実験を通して、二次高調波の干渉イメージングによって、生体分子のポラリティを可視化するという当初の目的を達成するに至った。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
Journal of the Royal Society Interface
巻: 14 号: 131 ページ: 20170174-20170174
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