研究領域 | こころの時間学 ―現在・過去・未来の起源を求めて― |
研究課題/領域番号 |
16H01497
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
寺尾 安生 杏林大学, 医学部, 教授 (20343139)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 時間情報処理 / 小脳 / 大脳基底核 / 磁気刺激法 / 大脳皮質 / パーキンソン病 / 脊髄小脳変性症 / 神経科学 / 時間的情報処理 |
研究実績の概要 |
ある一定の間隔(ISI)で鳴る音にあわせてキーボードをタッピングする課題(同期タッピング課題)を用いて、脊髄小脳変性症患者(純粋小脳型の臨床症状を示すSCA6、SCA31の患者)、および多系統萎縮症(MSA)患者における時間情報処理を検討し、パーキンソン病(PD)の課題遂行能力と比較した。PD患者においてはタッピングのタイミングが音に対して少し早くなる傾向が見られた(negative asynchrony)のに対し、SCD患者ではnegative asynchronyを認めず、音のタイミングを中心にボタン押しのタイミングがばらつく所見を認めた。さらに小脳・大脳基底核双方の機能異常を併せ持つMSA患者では大脳基底核の障害を呈するPD群、純粋小脳型の臨床症状を示すSCD群の両方の異常の特徴が認められ、最も高度の異常を示した。ISIが2-3秒以上になるといずれの群でも、ボタン押しは音のタイミングより遅れるようになった。同期タッピング課題の遂行に大脳皮質がどのように関与するかについて検討するため、タッピング課題施行中の正常人において、様々なタイミングで経頭蓋磁気刺激を行い、タッピングの遂行能力がどのように変化するかを検討した。同時にタッピング課題中の手指の動きを動作解析システムにより記録し、その変化についても検討した。刺激強度は運動野における閾値の強度より20%上の強度とし、タッピングの予想されるタイミングの400ms前から400ms後の様々なタイミングで各大脳皮質領域上で刺激を加えた。運動直前のタイミングで運動野など一部の皮質領域を刺激することにより、タッピングのタイミングが磁気刺激をした場合に、しなかった場合と比較して早くなる現象を認めた。この知見は時間的な引き込み現象の神経生理学的な基盤について示唆を与えると思われる。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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