研究領域 | こころの時間学 ―現在・過去・未来の起源を求めて― |
研究課題/領域番号 |
16H01508
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
柳澤 邦昭 京都大学, こころの未来研究センター, 特定助教 (10722332)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
|
配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
|
キーワード | 時間の有限性 / 時間割引 / 神経基盤 / 実験系心理学 / 死の想像 / 加齢 / 未来思考 / 加齢の効果 / 報酬価値の修飾過程 / fMRI |
研究実績の概要 |
本研究では機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging: fMRI)を用いて、時間の有限性の認知・神経基盤を解明し、時間割引(時間経過に伴い、獲得する報酬に対する主観的価値が減衰する現象)との関連を明らかにすることを目的としている。とりわけ、時間の有限性を強く意識させる実験操作を用いることで、自分自身の余命が残りわずかであることを参照し、意思決定を下す際の神経活動に着目する。 今年度の研究では、実験参加者に余命に関する時計刺激を呈示し、それを参照しながら時間割引を測定する課題を実施した。その結果、余命情報として短い余命情報を参照した場合に、時間割引が促進することが確認された。また、画像データ解析からは、長い余命を参照する場合よりも短い余命を参照し意思決定を下す際に、下頭頂小葉の活動が確認された。加えて、試行ベースで解析を実施した結果、余命情報の数値がより少ない場合に扁桃体の活動が高まることが確認された。これらは、時間の有限性の認識に対し感情的処理が関与し、時間割引を促進している可能性を示している。 本研究で得られたデータについては、今後も引き続き解析を進める予定である。具体的には、短い余命を参照している際の脳領域間の機能的結合解析を実施する。これらのデータに関して学会・研究会などで報告する予定であり、最終的な研究成果については海外の学術雑誌で報告する予定である。
|
現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|