研究領域 | こころの時間学 ―現在・過去・未来の起源を求めて― |
研究課題/領域番号 |
16H01509
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中野 珠実 大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (90589201)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | エピソード記憶 / 視線 / 乳児 / 視線計測 / 記憶の発達 / 視線行動 / 乳幼児 / 記憶 / 発達 / 海馬 |
研究実績の概要 |
我々は心の中で自由自在に過去・現在・未来を行き来することができる。このメンタル・タイムトラベルの能力は、どのように発達するのだろうか。メンタル・タイムトラベルには、「いつ・どこで・なに」が起きたかに関するエピソード記憶が関係している。そこで、本研究プロジェクトでは、エピソード記憶はいつごろからできるようになるのか、さらに、記憶の定着に関連する神経機構は何かを明らかにすることを目的として一連の研究を行った。 昨年度は、これまで、乳幼児を対象に同じ映像を24時間後に再度見たときに、予測的な注視行動が発生するのが、生後18か月以降であることを発見した。そこで、今年度は、長期記憶の定着が、記名時だけでなく、想起直前の脳活動も影響を与える可能性がないかを調べる研究を実施した。まず、健常な被験者を対象に、顔を100枚提示し、1週間後に、同じ顔+新規の顔50枚を提示し、前に見たかどうかを答えさせたところ、およそ50%の顔を覚えることがわかった。さらに、想起時の脳活動を脳波計を用いて計測したところ、想起直前の脳活動を機械学習で学習させると、直後に想起できるかを有意に高い確率で予測できることを発見した。さらに、情動情報を想起直前に加えると、記憶の想起が妨げられることを明らかにした。一方、記名時に情動情報を加えても、記憶の想起には影響を与えないことがわかった。さらに、短期記憶で同様の実験をしたところ、情動情報の影響はなかったことから、長期記憶からの読出し時に、情動が影響を与えていると示唆される。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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