研究領域 | こころの時間学 ―現在・過去・未来の起源を求めて― |
研究課題/領域番号 |
16H01519
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
藤澤 茂義 国立研究開発法人理化学研究所, 脳科学総合研究センター, チームリーダー (20589395)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2016年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 時間細胞 / 海馬 / セルアセンブリ / 神経生理学 / 時間認知 |
研究実績の概要 |
本研究では、海馬のセルアセンブリの逐次活動が実際にどのように時間を計測するのに利用されているのかそのメカニズムを明らかにすることを目的とした。まず、行動課題として、時間の計測を必要とする意思決定課題(インターバル計時課題)を確立した。これは、自由行動下のラットにおいて、数秒から十数秒の時間計測(インターバル計時)を行わせ、その時間の長さによって右か左の報酬場所の選択を行う行動課題である。課題はブロック式とし、ブロック1では5秒と10秒の弁別、ブロック2では10秒と20秒の弁別、ブロック3では再び5秒と10秒の弁別を行うプロトコールとした。このインターバル計時課題を行っているラットのニューロンの活動を観測するため、多チャンネルシリコンプローブを用いた大規模細胞外記録実験を行い、数十個のニューロンを同時に測定する実験を行った。その結果、海馬のニューロンは計時中の経過時間にともない、逐次的な発火活動を行うことを確認した。また、これらのニューロンの活動は、海馬のシータ波(7~11Hz)に強く影響されており、個々のニューロンはシータ波に対し位相前進を示すことお明らかにした。さらに、ブロック間での神経活動の変化を調べたところ、セルアセンブルの逐次的活動は弁別する時間の長さに対して相対的に変化することが明らかになった。この結果は、海馬の時間細胞の時間受容野は計測する時間の長さに対してフレキブルに伸縮することを示唆しており、海馬における計時のメカニズムを明らかにするうえで重要な知見であると考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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