研究領域 | 海洋混合学の創設:物質循環・気候・生態系の維持と長周期変動の解明 |
研究課題/領域番号 |
16H01588
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡 顕 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70396943)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ネオジム同位体比 / 海洋大循環モデル / 希土類元素 / ネオジム / 水塊混合 / 海洋物理・陸水学 / 海洋物質循環 |
研究実績の概要 |
本研究では、海洋中の水塊混合の指標となるトレーサーであるネオジム同位体比に着目し、その分布を決めている海洋への供給・除去過程および海洋内部のプロセスを適切にモデル化したうえで、ネオジムとその同位体比についての全球分布を再現することを目指した。ネオジムは希土類元素のひとつであるので、まずは希土類全般をターゲットにしてシミュレーションを実施した。先行研究である[Oka et al., 2009]のモデルを拡張し、海洋内部のスキャベンジング過程に加えて、海面からのネオジムの供給源および海底での除去過程を海洋大循環モデルに組み込むことによって、[Oka et al., 2009]ではうまく再現することができなかった「太平洋」「大西洋」「南大洋」における海盆間の濃度の差を再現することに成功した。再現された分布は、とくに重希土類元素については、近年のGEOTRACES計画によって得られた観測データともよく整合する結果であった。この希土類元素のモデルを、ネオジムとその同位体比についてのシミュレーションに応用して実施した。軽希土類に属するネオジムについては、モデルでは表層の濃度がやや過小評価になるなどの問題も残されたが、ネオジムおよびその同位体比についても、おおむね現実的な全球分布を得ることに成功した。ネオジム同位体比については、GEOTRACES計画の進行とともに今後データの蓄積が期待される。今後の研究においても、本研究で得られたモデル結果を新しく得られる観測データと比較するなどして、分布を決めるプロセスの理解および水塊混合の指標としての有効性の検証につなげていきたい。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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