配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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研究実績の概要 |
昨年度は被験者の固有振動数に基づいて新しい神経修飾法であるquadripulse stimulation (QPS)のパラメータを可変させ、より効果のつよい神経可塑性が得られるか検討したものの結果として固有振動数の影響は少ないことが明らかになった。 今年度は神経修飾法のばらつきに発振現象がどのように関与しているのか、更に詳しく検討するため、よく用いられているtheta burst stimulation (TBS)を用いた。そしてTBSによる神経可塑性のばらつきに刺激強度が与える影響について検討した。TBSは50Hzのバースト刺激を5Hzで行うプロトコールであるが刺激強度の影響について系統的に調べられていなかったためである。 結果は個々人の最適刺激強度が異なることが明らかになった(Sasaki et al., Brain Stimulation, 2018)。このことと発振現象の関連について直接は今回検討しなかったものの、固有振動数への修飾が刺激強度に依存している可能性が示唆された。 また国際共同研究により、個人ごとにベースラインの神経興奮性のばらつき自体が、TBSのばらつきに影響を与えていることが明らかになった(Hordacre et al., Brain Stimulaiton,m 2017)。ベースラインの神経興奮性のばらつきが固有振動数と相関する可能性もあり、神経修飾の誘導に発振現象自体が大いに関与している可能性が示唆された。
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