研究領域 | 宇宙からひも解く新たな生命制御機構の統合的理解 |
研究課題/領域番号 |
16H01638
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
前川 洋一 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10294670)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 免疫記憶 / 潜伏感染再活性化 / 前庭系 / インターロイキン6 / 炎症 / 感染症 / 免疫学 / メモリ-T細胞 / 再感染抵抗性 / 免疫不全 / 潜伏感染 / 再活性化 / ワクチン / 感染防御 |
研究実績の概要 |
私たちは重力変化がメモリーCD4 T細胞サブセット形成に及ぼす影響を見出した。従来の報告で過重力が胸腺細胞に影響を及ぼすこと、その影響は前庭を破壊すること(VL)により解除されることが明らかになっている。そこで私たちは過重力によるメモリーT細胞サブセット形成への影響がVLにより解除されるか否かについて解析を行った。過重力(3g)ではCD44陽性CD62L陽性CD4 T細胞サブセットが1g対照群と比較して減少していることが確認できた。また、この変化は3g+VL群でも同様に観察された。したがって、過重力によるメモリーCD4 T細胞サブセットの変化には前庭系を介したストレスの影響は大きくないと考えられた。 免疫記憶維持に対する重力変化の影響を細胞内感染菌であるリステリア菌感染を用いて検証した。リステリア菌を一過性に感染させ排菌したマウスを過重力環境下(2g)で1ヶ月飼育し、免疫記憶維持期への過重力ストレスの影響を致死量再感染に対する応答を通して観察した。過重力群でも致死量感染に対し全個体生存し、記憶された抵抗性免疫が過重力ストレスにより完全に破綻することは観察されなかった。また、私たちは病原体潜伏感染に対する過重力の影響を検証した。トキソプラズマ原虫潜伏感染が成立しているマウスを3g環境下で飼育し、感染防御免疫に及ぼす影響を検証した。過重力下で3週間飼育するだけではトキソプラズマ原虫の明らかな再活性化の兆候は認められなかった。しかし、過重力群では対照群と比較し脾臓細胞数が減少し、インターロイキン17A(IL-17A)産生が低下する傾向が認められた。 3.「極限ストレスの免疫システムへの翻訳機構の分子基盤」:重力変化により発現に影響を受ける遺伝子群の網羅的解析を行なった結果、いくつかの臓器でIL-6発現が過重力群で優位に上昇していることを見出した。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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