公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
これまでに製作した人工重力+運動負荷装置を改良し,回転半径を1.4 mとし,脚部を挙上し,頭部から体幹部までを水平に保つ姿勢をとった.本装置が有効に働くかを検証するため,宇宙飛行デコンディショニングの改善がこの対抗措置により行われるかを検討した.前庭系のめまいによる「宇宙酔い」,循環系の心血管系デコンディショニング,筋骨格系の筋萎縮,骨代謝系の骨密度の低下がある.現在までに確立したプロトコールには,重力負荷と運動負荷をそれぞれ最初に1G, 60Wに設定し,それぞれを0.2G, 15Wずつ増加させ,30分にわたり過重力のもとで運動させるというG・Ex step-up protocolを提唱している.本年度は,このG・Ex step-up protocolが修理を完了した人工重力+運動負荷装置において有効に作用するかを検討した.急性のヘッドダウンティルトを行い,人工重力+運動負荷が,それによる体液移動をどのくらい阻止するかを3名の被験者を用いて検討した.その結果,通常のベッドレストでは,20%減少する循環血液量を減少させることなく,正常範囲内にとどめることが判明した.この体液移動を,バイオインピーダンス法を用いた体液移動測定法により検討したところ,人工重力+運動負荷により,体液変化量が,胸腔内血液量において12%, 腹部血液量では4%, 下肢血液量では2%まで軽減されることが確認できた.同時に測定した筋交感神経活動は,基礎活動の増加が見られたが,対抗措置により抑制された.さらに長期におこる変化である筋萎縮と骨代謝においては,急性のベッドレストでは変化が認められなかった.以上,循環器系への変化においては,G・Ex step-up protocolが有効であることが確認できたが,筋萎縮と骨代謝に対する影響に関しては,さらに大規模,かつ長期間のベッドレスト実験が必要とされる.
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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