研究領域 | グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて:関係性中心の融合型人文社会科学の確立 |
研究課題/領域番号 |
17H05117
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 上智大学 (2018) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
辻上 奈美江 上智大学, 総合グローバル学部, 准教授 (30584031)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 難民 / ジェンダー / 中東 / ヨーロッパ / 女性 / 移動 |
研究実績の概要 |
本研究の最終年度となる2018年度は、以下の研究を行った。 (1)基本文献の収集・整理・読み込み:中東出身の移民・難民に関する資料、およびジェンダーの視点から同テーマを分析する資料が出版されるようになっている。2018年度も、前年度に引き続き、難民のジェンダー問題に関する文献の収集および読み込みを行った。 (2)現地調査:2017年度はノルウェーから難民行政経験のある研究者を日本に招聘し、研究会を実施した。2018年度は、2019年2月26日から3月4日の日程で本研究代表者がノルウェーの首都オスロ、南部の都市モスを訪問し、イラクやシリア出身の難民女性および男性を対象に聞き取り調査を行った。本研究代表者のノルウェーにおける調査は、本研究開始前を含めて今回で4度目となるが、今回の調査の最大の成果は、2011年の「アラブの春」以前にノルウェーに移住した難民(家族統合制度による渡航者を含む)への聞き取り調査をも実施できたことであった。というのも、2015年のヨーロッパへの大規模な難民流入に乗じてノルウェーに到着した庇護申請者らは、すでにノルウェーから退去命令が出た者や、現在でもノルウェーに滞在していても滞在期間が浅いため受入国における定着の様子が十分にわからないという問題があったからである。本現地調査を通じて、2015年以前と以降の難民・庇護申請者女性のネットワークが存在することが明らかになった。このインフォーマルなネットワークを通じて、定着後の難民が精神的・ときには物質的に新参の難民・庇護申請者を支援する仕組みも出現していることが明らかになった。 (3)本研究成果の一部は、「ノルウェーにおけるアラブ人庇護申請女性らの戦略」『中東協力センターニュース』第43巻12号(2019年3月)pp. 18-25.として発表した。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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