研究領域 | π造形科学: 電子と構造のダイナミズム制御による新機能創出 |
研究課題/領域番号 |
17H05164
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
畠山 琢次 関西学院大学, 理工学部, 教授 (90432319)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 有機化学 / 有機合成 / 有機導体 / ナノ材料 / 分子認識 / 合成化学 |
研究実績の概要 |
本研究では,これまで開発してきた高効率タンデムヘテロFriedel-Crafts反応を,自在性に優れたナノスケールのπ造形の方法論として確立することを目標とする。昨年度,タンデムヘテロFriedel-Crafts反応の反応効率の向上と汎用性の確立を目的として検討を行い,出発原料,ホウ素化剤,反応条件を精査することで,位置選択的かつ効率的な多重C-Hホウ素化反応の開発に成功した。適した条件を選ぶことで,トリアリールアミン類に対して,複数のホウ素原子を高選択的に導入することが可能となった。本年度は,この手法を元に,様々な芳香族化合物へのホウ素導入反応を開発した。その成果として,ホウ素と窒素を2つずつ有するテトラベンゾコラニュレン(B2N2-Corannulene)の合成に成功した。本化合物は,溶液あるいは薄膜中で強い青色蛍光を示すことから,これを発光材料として用いた有機EL素子を作成した結果,十分な発光効率を示すことが明らかとなった。また,含BNフラーレンの部分構造分子であるため,その出発物質として期待できる。また,脱メチル化を伴うホウ素導入反応を開発することで,4配位ホウ素を縮環部に有するダブルヘリセンの合成にも成功した。本化合物は,サイクリックボルタンメトリーにおいて,可逆な2電子還元を示すことがわかった。そこで,リチウム電池の負極材料として用い,優れたリサイクル特性と充放電特性を示すことがわかった。この際,イオン性液体を電解質として用いることで,化合物の溶出を防げることを見出した。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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