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X線ホログラフィーによる光学系II蛋白質の活性サイトMnクラスターの構造研究

公募研究

研究領域3D活性サイト科学
研究課題/領域番号 17H05219
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関岡山大学

研究代表者

梅名 泰史  岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 特別契約職員(准教授) (10468267)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワード蛍光X線ホログラフィー / 光合成蛋白質 / 蛋白質結晶 / X線ホログラフィー / 多核金属錯体 / 量子ビーム / 光化学系II蛋白質 / Mn4Caクラスター / 価数 / X線ホログラフィー
研究実績の概要

光合成の水分解・酸素発生反応を担う光化学系II蛋白質(PSII)には、活性中心にMn4Caクラスターが触媒中心として存在する。Mn4Caクラスターは価数が異なるMnで構成される混合原子価状態であることが知られているが、各Mnの価数はまだ未解決である。また、反応サイクルにおいて、4つのMnのうちで酸化還元を行っているMnを特定することも課題となっている。本研究では、散乱X線を3次元的に計測してホログラフィーによる像再生を行うことで、金属間の位置情報と価数情報を解析する蛍光X線ホログラフィー法により、Mn4Caクラスターの個々のMnの位置と価数の分析を行い、励起前後の比較から、酸化還元反応を行うMnを特定する研究である。
これまで、蛍光X線ホログラフィーは金属合金結晶や低分子の金属錯体結晶等を対象としていたが、本研究期間により、生体試料の高分子量蛋白質結晶であるPSIIも実験対象とすることができた。また、X線損傷に鋭敏なPSIIを自然状態で測定するための、ラスタースキャンによるノーマルモードでの測定条件を開発し、X線による還元作用を受けずにデータ収集を行うことができた。これまでの測定により、PSII結晶のMn4Caクラスターに由来するホログラムパターンを得ることに成功した。また1段階遷移試料で同様の測定を行い、遷移による違いを確認できるホログラムパターンも得ることができた。生体試料の成果はミオグロビンなど僅かな例しか報告されていない。
PSII結晶のMn4Caクラスターの構造情報から計算されるシミュレーションのホログラムと実験結果の比較から、Mn4CaクラスターのMn1に対応する部分に差異が確認されたことから、Mn1が酸化還元に関与している可能性が示唆された。しかし、まだ、金属合金等の蛍光X線ホログラフィー分析と比較すると、信頼性が劣るため、精度の点で課題が残っている。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Site-Selective X-ray Fluorescence Holography using a Hybrid 2D X-ray Detector2018

    • 著者名/発表者名
      A.K. R. Ang, T. Matsushita, N. Happo, M. Mizuguchi, A. Sato-Tomita, N. Shibayama, Y. Umena, Y. Sasaki, K. Kimura1, H. Daimon and K. Hayashi1,
    • 学会等名
      14th International Conference on Atomically controlled surfaces interfaces and nanostructures (ACSIN-14)
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] X-ray Fluorescence Holography of Photosystem II2018

    • 著者名/発表者名
      A. K. R. Ang,A. Sato-Tomita,N. Shibayama,Y. Umena,Y. Yamamoto,Y. Sasaki,N. Happo,K. Kimura1,K. Hayashi
    • 学会等名
      第31回日本放射光学会年会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2019-12-27  

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